ネットで話題「恋山形駅」本来は別の名称だった? ほか「恋」にあやかった駅とは

その名称から、恋愛のパワースポットとしても知られる智頭急行線の恋山形駅ですが、元々は別の駅名で開業を予定していました。同じような例は三陸鉄道リアス線にもあり、駅ホームなどが恋愛にちなむ装飾となっています。

開業まで紆余曲折あった智頭線

 2023年1月現在、恋山形駅(鳥取県智頭町)で行われたモデルの写真撮影を巡り、SNS上で物議を醸しています。同駅は、カップルが並んで写真を撮影できるフォトスタンドが設置されているほか、オンラインでは同駅にちなんだ恋愛グッズも販売されているなど、その珍しい名称から観光スポットとなっており、問題の写真も駅名標を大きく映しています。

 

 ただこの駅、元々は別の名称で開業予定でした。

 同駅は1994(平成6)年12月、智頭急行智頭線の駅として設置されました。歴史は30年弱と一見浅いように思えますが、計画段階を含めれば、実に戦前までさかのぼります。

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智頭急行智頭線の恋山形駅。ホーム屋根などがピンク色に装飾され、ハート形のモニュメントも至る所にある(乗りものニュース編集部撮影)。

 戦争や高度経済成長に伴うモータリゼーションの浸透、物価の高騰、そして国鉄の民営化による地方鉄道の在り方検討と、智頭線は歴史の荒波にもまれ、何度も工事が中断、もしくは凍結された経緯があります。当初は1973(昭和48)年の開業が見込まれていましたが、上記の理由で延期となり、結果的に第三セクター鉄道として開業したのです。

 当初、駅名は「因幡山形」とする予定でした。旧国名である因幡国(いなばのくに)に、地区名である山形を足したものです。しかし住民の要望を受け開業前に「恋山形」へ変更。これは、人を呼びこむ意味で「来い」に掛けたといいます。

【写真】開業当初の恋山形駅の様子

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