実はほぼ「乗れない」!? クロスシートが売りの京急1000形1890番台 そのワケとは

車端部もクロスシート 京急ならでは?

 座席は「L/C腰掛」のクロスシートモードで、座席間隔が広くゆったりしています。同じクロスシート車の2100形(2扉、座席定員62名)と比較して、先頭車両の場合、「Le Ciel」は3扉とはいえ座席定員が35名ですから、座席間隔は異なります。

 2100形の座席間隔は850mmです。「Le Ciel」は不明ですが、「L/C腰掛」を採用した京王新5000系が座席間隔1000mmですから、2100形より広いことは間違いありません。座席幅も2100形の1人450mmに対して、「Le Ciel」は460mmに拡大されています。側窓側に肘掛けがあるのも嬉しいです。

 座席背面にはドリンクホルダーが設置されており、側窓の下縁にもペットボトル程度なら置ける幅があります。

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車端部もクロスシートが備わる(安藤昌季撮影)。

「Le Ciel」は、2号車にユニバーサルデザインの車いす対応トイレ、3号車に男性用トイレが設けられています。「Le Ciel」のためだけにトイレの処理施設を設けるとは考えにくいので、2100形などクロスシートの後継車両が登場したら、トイレ付きになるのかもしれません。

 車端部は優先席として座席の色が青です。他社の「L/C腰掛」車両ではロングシートの車両が多い中、ここもクロスシートなのは京急のこだわりなのでしょう。

 車内散策が済んだ頃、「モーニングウィング3号」が発車。速度を上げていき、列車は多くの快特が発着する京急久里浜駅を通過します。「モーニングウィング3号」の始発駅が、京急久里浜線の終点である三崎口駅(神奈川県三浦市)でなかったり、前出の京急久里浜のほか横浜や京急川崎といった主要駅を通過したりするのは、この列車の醍醐味でしょう。

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