戦闘ヘリは本当にもう不要なのか 陸自「アパッチ」廃止でドローン一辺倒に? その危うさ
40年ほど前には「シー・アパッチ」なる提案も
とはいえ、空・海の自衛隊の防衛線を突き破って敵が日本本土に上陸したという事態は、自衛隊がかなり“押されている” 状況といえます。そのような「強大な敵」は、当然ながら上陸した地上部隊に各種の対空兵器を配備し、戦闘機による上陸地点周辺の制空権確保も行うでしょうから、低空を低速で飛行する攻撃ヘリには、きわめて危険な環境といえます。
このような状況は、ウクライナ紛争での戦訓に酷似しています。ロシア軍は、ウクライナ軍が装備する各種の対空兵器による攻撃、特に西側から供与された高性能な携行式地対空ミサイルによって、多数の攻撃ヘリを失っています。
他方でアメリカは、対空兵器が貧弱なテロリストとの戦いでは、AH-64D「アパッチ・ロングボウ(以下ロングボウ)」の精密な射撃能力を活用して、対人戦闘で大きな戦果を得た経験から、攻撃ヘリが戦闘条件によってはやられやすいという現実も理解したうえで、性能向上型のAH-64E「アパッチ・ガーディアン(以下ガーディアン)」を開発・配備しています。
このタイプは当初、AH-64DブロックIIIとして開発が進められていたもので、その後採用に伴い改名されたものです。そのため、一見すると「ロングボウ」と大きな違いはありません。しかし「ガ―ディアン」は防御力が1割ほど強化されており、エンジンも、より高出力で耐久性が向上したものに換装されています。
加えて無人機制御能力も付与されていることから、ドローン(UAV)をコントロールしてそれと連携した戦いを行うことも可能になります。つまり、ドローンを「手下」または「僚機」として使えるわけで、しかもドローンで取得した情報は、別のドローンや「ガーディアン」、地上部隊などとも共有できます。
特に日本にとって有効なのは、AH-64E「ガーディアン」は海上運用の適合性が高められており、加えてロングボウ・レーダーに海洋目標対応能力の追加と探知距離の延伸が施されるだけでなく、リンク16 戦術データ・リンクへの接続も可能とされる点です。1984年頃、開発メーカーのマクドネル・ダグラス社が海軍向けとして「シー・アパッチ」なる派生型を提案したことがありましたが、その「スーパー発展型」といえなくもありません。
MANPADS や SeaRAM やらの餌食になるだけじゃないッスかね…
記事に同意。
戦闘ヘリを廃止してドローンに集約するの未来的には正解だが、あと20年早い。
ドローンは衛星か基地局からパイロットによる誘導が必要で、通信経路に電子戦機がいる場合は無力化される可能性がある。実際に米プレデターはGPSを誤誘導されて拿捕された。AIのような自律型は現段階では未発展で自爆や誤射になりかねない。
対ドローンとしてアパッチのような推力に余剰のある戦闘ヘリに機材を装備させ電子戦機にすればよい。そしてコパイロットの操縦で民生の安価なドローンを自爆型に改造して敵ドローンに体当たりさせれば、対空ミサイルより安上がりに。
そしてMANPADS対策に。携帯型は射程5km程度なので、潜伏可能エリアの5km前からヘリ搭載のドローンで偵察と攻撃する。センサーとミリ波レーダー、ヘルファイアの映像を受信できるならアパッチなら十分に可能。
もし仮に敵が同じヘリ電子戦や搭載ドローン戦法をとった場合は、アパッチ自らの高い空戦能力で相手の母機ヘリを直接撃墜すればよい。
正直なところF35Bがいずもやかがで運用されんるんだからアパッチをわざわざガーディアンに改修してまで使うほどじゃないとは思う
有事の際、輸送ヘリコプターの護衛はどうするの?
ヘリコプターの護衛に戦闘機は使えないし、ドローンには荷が重い。
裸同然の状態で任務を行うリスクを負う隊員の生命や士気にかかわるから、現実的な代案を早急に出してほしい。
『シン・ゴジラ』であったように攻撃寸前で民間人が確認された場合、有人ヘリだから即刻対処できたけど、ドローンなら判断が間に合わずぶっ放してたかもしれない。
ていうかそもそもまともに国産ドローン作れないのに、国産できるヘリをないがしろにしたらアカンやろ、