変わる沖縄の「備え」 米海兵隊の新しい姿「海兵沿岸連隊」が目指す戦い方とは?

沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の第12海兵連隊が、第12海兵沿岸連隊に改編されます。人員規模は縮小されるものの、もちろんそれには理由があります。これまでと何が変わるのか、組織や装備、そしてその戦い方について解説します。

「小規模」でも「強力」な海兵沿岸連隊

 海兵沿岸連隊に組み込まれる3つの部隊とは、歩兵部隊と対艦ミサイル部隊などから構成され、作戦を実施する基盤を確保する「沿岸戦闘チーム(LCT)」、対空ミサイルによる防空や航空管制、さらに燃料や弾薬の補給拠点を設けるといった役割を担う「沿岸防空大隊(LAB)」、そして、物資の補給や戦場での車両整備といった兵站面での支援を行う「戦闘兵站大隊(CLB)」です。

 こうした部隊を含め、海兵沿岸連隊は約1800人から2000人という比較的、小さな規模で構成される予定です。2022年にはじめて海兵沿岸連隊へと改編されたハワイ駐留の第3海兵連隊(現・第3海兵沿岸連隊)が、もともと約3400人で構成されていたことを考えると、そのスリム化の規模がうかがえます。

各種無人装備や新型艦艇が運用を支える

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アメリカ海兵隊の「海軍海兵遠征艦艇阻止システム(NMESIS)」(画像:アメリカ海兵隊)。

 海兵沿岸連隊には、無人兵器を含む各種の新型装備が配備される予定です。たとえば、無人車両に地対艦ミサイル「NSM」の発射装置を搭載した「海軍海兵遠征艦艇阻止システム(NMESIS)」や、各種の無人機、ヘリコプター、低空を飛行する戦闘機などを撃墜するための各種兵器を車載化した「海兵防空統合システム(MADIS)」などが代表的です。

 さらに、敵の位置を把握するレーダーやMQ-9Aなどの無人機に各種無人水上艇、逆に敵のレーダーや通信システムを妨害するジャミング装置、そして部隊を島から島へと輸送する「軽水陸両用輸送艦(LAW)」といった各種装備に支えられながら、海兵沿岸連隊は広大なインド太平洋地域で戦うことが想定されています。

【画像】重要な役割のひとつは「補給」 燃料補給訓練中のF-35B ほか

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