冬の守護神「ラッセル車」社員減で車掌が兼務 電気代も圧迫 鉄路守る厳しさ弘南鉄道に聞く

青森県の弘南鉄道で94歳のラッセル車が現役です。その名はキ100形。自走はせず、機関車に後押しされ走ります。ローカル線の冬は古豪の車両と、職員の絶え間ない努力で守られていました。

電気機関車も大正生まれ

 弘南鉄道では人員が少ないなか、しっかりと除雪できるキ100形をなんとか走らせて頑張っています。雪の絶えない天候でも電車を安全に走らせるため、職員の不断の努力によって成り立っているのです。稼働日は降雪の状況によって変化するものの、連日であったり、1日4回以上運行したりと、高頻度です。それほど降雪の多い日が続くのです。

 今年になっても断続的に強い降雪が続き、直近の2月1日も強い冬型気圧となってドカ雪が降りました。そのたびにキ100形を運行し、合間に撮影ツアーも行い、そのファンサービスに頭が上がりません。

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ED33 3はED22形と同じ製造所であるが、凸型車体は少々小ぶりだ。武蔵野鉄道発注、西武鉄道から弘南鉄道へ譲渡されてきた(2023年1月21日、吉永陽一撮影)。

 弘南鉄道は除雪車を体験型観光コンテンツにしようと、冬場に限らず1年中キ100形と触れ合う機会を設け、2022年に車両基地見学やラッセル操作体験を実施。100名以上が来場しました。こうして我々一般旅客が、事業車であるキ100形と触れ合うことで、除雪と冬の安全運行の理解が深められます。

 さて、キ100形ばかりが注目されますが、それを後押しする電気機関車も大事な存在です。ED22 1号機、ED33 3号機とも大正生まれで、古いゆえ調子が悪かったものの、外注工事で1年ほどかかってモーターコイルを巻き直して改修しました。両機関車は交換パーツが乏しく、いまは調子が良くとも車体老朽化は否めません。補修も営業電車の合間に行うため、時間がかかってしまうのだそうです。

【写真】94歳の古豪が豪快に雪を掻く!

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