ウクライナに追加供与の「レオパルト1」現場は大歓迎? 60年前の戦車がまだまだ“使える”ワケ
ひと昔前のスタンダード戦車 運用国の多さが強みに?
とはいえ、ドイツ軍が最後に配備したレオパルト1A5などは、レオパルト2の技術をフィードバックする形で近代化改修が施され、120mm砲の搭載も可能なまでに射撃管制装置などが高性能化されていました。さすがに主砲の換装はコストがかかるため、未実施で終わりましたが、そのような優れた射撃管制装置で制御された105mm砲は高い命中精度を誇ります。
加えて105mm砲も、120mm砲と比べたら威力が低いだけで、その徹甲弾はロシアの現用MBTを十分撃破できるだけの威力があり、ロシア戦車において数的主力を占めるT-72シリーズよりも、総合性能の面では明らかに優秀だといえるでしょう。
おまけに、実用性が検証済みのいわゆる「枯れた技術」が多用されており、電子制御もレオパルト2ほど多くないので、先んじて供与が決まったイギリス製「チャレンジャー2」やアメリカ製M1「エイブラムス」などと比べて、運用上も整備上もウクライナ軍にとっては使いやすいMBTになるのではないでしょうか。
実際、すでにウクライナで実戦投入されている「ゲパルト」対空戦車の車体はレオパルト1と共通なので、足周りや駆動系については、すでにウクライナ軍も保守整備のノウハウを得ていることになります。
しかも、世界的に見た場合、かつて運用していた国と現在運用中の国を合わせると、その数は約15か国にものぼります。レオパルト1を運用していなくとも、派生型の「ゲパルト」対空戦車や「ベルゲパンツァー2」戦車回収車、「ヒッポ」および「ブルドッグ」の両特殊回収車、「ビーバー」戦車橋、「ダックス」戦闘工兵車などを使っている国もいくつかあるため、予備部品や改修キット、整備ノウハウなどは各国とも豊富に持っており、戦場での消耗や整備への対応も容易でしょう。
こうして見てみると、ウクライナ軍にとってのレオパルト1は、比較的新しいレオパルト2やチャレンジャー2、M1エイブラムスといった西側製MBTを運用する前段階の習熟教材としての役割も果たすと筆者(白石 光:戦史研究家)は考えます。
NATO諸国で戦車を新造している国はないので、改造ベースとしても貴重だろう。
120mm砲に換装して増加装甲を付けて、Leopard1A6仕様にすれば、Leopard2A4に近い能力を持つ。
NATO諸国自身の防衛にもLeopard2は必要なので、そんなに余裕があるわけでもない。
残っているLeopard1をかき集めるのも、悪い話ではない。
おかしいなぁ、アメリカもイギリスもイタリアもトルコもNATO加盟国だったような、EUという枠組みだとフランスは、軍事省兵器総局(DGA)が2023年1月12日(木)、同国防衛企業ネクスターに対して改良型「ルクレール」戦車50両を正式に発注したことを明らかにしてるし、イタリア軍は、昨年1月から現行主力戦車のアップデートを受領しているし、トルコも新主力戦車の生産を発表しているし、アメリカも次期主力戦車のコンセプトモデルを昨年発表しているし。
>>NATO諸国で戦車を新造している国はないので
というのは、どの情報ソースを根拠に言ってるのか知りたいな。
>>>NATO諸国で戦車を新造している国はないので
>
>というのは、どの情報ソースを根拠に言ってるのか知りたいな。
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ナイスw