ウクライナに追加供与の「レオパルト1」現場は大歓迎? 60年前の戦車がまだまだ“使える”ワケ
使い勝手は最新戦車よりも上!?
また、レオパルト1がロシア戦車と対等以上に戦える性能を有しているというのは、実はすでに実証済みと思われます。ロシア軍がウクライナ領内に放棄した各種MBTは、米英を始めとしたNATO(北大西洋条約機構)の専門技術者たちの手で徹底的に調べられているのは間違いありません。だからこそ、そこからレオパルト1でも対抗可能だとの判断が下されて供与が決まったとも考えられます。
もし同車で対抗できないとなれば、敵にやられっぱなしになることがわかっているMBTをわざわざ供与などしないでしょうし、仮に「使えない兵器」だったなら、それを運用することで貴重な「訓練済み戦車兵」をみすみす失うことにつながるため、ウクライナ側も受け取らないでしょう。
そう考えると、今回決まったレオパルト1の供与は、車両自体の数が揃っているうえ予備部品なども比較的豊富に在庫があるという点と、ウクライナ軍での使い勝手という観点から、これまでロシア型の兵器体系に馴染んできた同軍兵士らにとって、レオパルト2などよりも「とっつきやすい」兵器であると筆者は捉えています。
場合によっては、ウクライナ軍がNATOの兵器体系へと移行するに際しての好適なステップにもなるのではないでしょうか。
こうして見てみると、ロシアが投入したT-62と世代的には似通った旧式戦車ながら、レオパルト1は勝算や使い勝手を考えての実戦投入といえそうです。ひょっとしたら、同車に勇敢なウクライナ軍戦車兵が乗り込むことで、「老兵」レオパルト1は予想以上の奮戦を見せてくれるかもしれません。
【了】
Writer: 白石 光(戦史研究家)
東京・御茶ノ水生まれ。陸・海・空すべての兵器や戦史を研究しており『PANZER』、『世界の艦船』、『ミリタリークラシックス』、『歴史群像』など軍事雑誌各誌の定期連載を持つほか著書多数。また各種軍事関連映画の公式プログラムへの執筆も数多く手掛ける。『第二次世界大戦映画DVDコレクション』総監修者。かつて観賞魚雑誌編集長や観賞魚専門学院校長も務め、その方面の著書も多数。
NATO諸国で戦車を新造している国はないので、改造ベースとしても貴重だろう。
120mm砲に換装して増加装甲を付けて、Leopard1A6仕様にすれば、Leopard2A4に近い能力を持つ。
NATO諸国自身の防衛にもLeopard2は必要なので、そんなに余裕があるわけでもない。
残っているLeopard1をかき集めるのも、悪い話ではない。
おかしいなぁ、アメリカもイギリスもイタリアもトルコもNATO加盟国だったような、EUという枠組みだとフランスは、軍事省兵器総局(DGA)が2023年1月12日(木)、同国防衛企業ネクスターに対して改良型「ルクレール」戦車50両を正式に発注したことを明らかにしてるし、イタリア軍は、昨年1月から現行主力戦車のアップデートを受領しているし、トルコも新主力戦車の生産を発表しているし、アメリカも次期主力戦車のコンセプトモデルを昨年発表しているし。
>>NATO諸国で戦車を新造している国はないので
というのは、どの情報ソースを根拠に言ってるのか知りたいな。
>>>NATO諸国で戦車を新造している国はないので
>
>というのは、どの情報ソースを根拠に言ってるのか知りたいな。
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ナイスw