「奈良に行かない奈良線」どころじゃない “看板と大きく違う路線名”が増えていく

一般的に鉄道の路線名は、起終点駅の頭文字や経由地をとって名付けられますが、各地には「路線名と経由地が合致しない」例がいくつか存在します。そして今後もそのような事例が増えていきそうです。

JR横浜線も横浜駅は通らない が…

 奈良県を通らないJR奈良線、横浜駅へ行かないJR横浜線――各地には「路線名と経由地が合致しない」鉄道路線がいくつか存在します。一般的に路線名は、起終点駅の頭文字や経由地をとって名付けられますが、合致しないのには様々な理由があります。

Large 20230304 01
奈良駅はおろか奈良県すら通らないJR奈良線(画像:写真AC)。

 冒頭の奈良線は、京都駅から京都府木津川市の木津駅までを結ぶ路線で、全区間が京都府内で完結します。ただし、奈良鉄道として開業した明治期には、京都~奈良間の路線でした。国有化後、線路名を制定した1909(明治42)年、奈良~木津間が関西本線に、木津~京都間が奈良線となったため、奈良線は奈良県内すら通らなくなったのです。もっとも2023年2月現在は、みやこ路快速など奈良行きの直通列車が運行されています。

 では横浜線はどうでしょうか。こちらは1908(明治41)年、横浜鉄道として八王子~東神奈川間が開業しました。甲州や多摩産の絹を、横浜港へ運ぶためです。起終点は現在も変わらず、あと一駅のところで横浜駅には到達しませんが、1917(大正6)年に国有化された際、路線名をそのまま受け継ぎました。ただこちらも奈良線と同様に、横浜駅やその先まで直通する列車が運行されています。

 廃線によって、物理的に到達不可能になってしまった例もあります。JR北海道の札沼線はもともと、札幌(厳密には隣の桑園駅が起点)~石狩沼田間を結ぶため、双方の自治体(札幌市と沼田町)の頭文字をとって名付けられましたが、2023年2月現在は、北海道医療大学駅(当別町)が終点です。2度の区間廃止を経て、大幅に路線が短くなっても、名称は変わっていません。

【地図】え… 大幅短縮「北陸本線」 もはや北陸ではない

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 北陸本線。来年からは米原・敦賀間の文字通り江若鉄道の復活です。以前は浜大津発、若狭に至りませんでしたが。

  2. 横浜は行かなくても新横浜は通るんだから別に良いじゃ無いか

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス