“水素”大型トラックはEVに勝る? ヤマトら日本初の走行実証開始 まだ使っちゃいけない切り札も

ヤマト運輸ら4社が日本で初めて、水素を使う燃料電池大型トラックの走行実証を開始。充填時間のほか、6本の大型水素タンクがスペースを占めるなどの課題もあり、「そもそも使えるのか」から検証を行います。

水素タンクがドーンと6本! スペースどう確保

 トヨタと日野が共同開発した大型FCEVトラックは、車両総重量25t。開発段階からヤマト運輸をはじめとする物流事業者が関わっています。

「開発段階から関わらせてもらっているのは、非常にありがたい。物流運送業界に普及する上で重要なこと」(ヤマト運輸・上野氏)

 例えば、FCEVはディーゼル車と比較すると、同じ総重量でもディーゼル車より大きな燃料タンクが必要となるため、人や荷物を積むための容積や重量をいかに確保できるかが第一の課題です。この大型FCEVトラックの場合も、運転席のあるキャビンと荷室の間にディーゼル車にはない空間があります。車両開発に携わったトヨタの真鶴敦志主査は、こう説明します。

「大型高圧水素タンクをキャビンの後ろに積んでいる関係で荷室の長さが800mmほど短くなっています」

 大型FCEVトラックの水素タンクは合計6本。この800mmのすき間に2本。これとは別に床面に寝かせた形で4本が取り付けられています。重量は1本50kg。トヨタ「ミライ」のタンクが1本7kgなので、かなり大型です。

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実証実験に使われる大型FCEV(右)と、従来のディーゼル車(中島みなみ撮影)。

 それでも、この大型FCEVには充分な荷室が確保されました。ヤマト運輸の独自輸送規格であるロールボックスパレット(宅急便の個々の荷物をまとめて収納するボックス)では16本積むことができます。同社が使う幹線輸送のディーゼル車では16本積みと18本積みがありますが、積載量では遜色はありません。

 また、水素を大気中の酸素を反応させて発電する燃料電池スタックは、現行のミライのものを大型トラック向けに、出力や耐久性を高めて最適化しました。

【これが切り札】“2つ目の穴”&でっけえタンク(写真で見る)

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