“座席鉄”が選ぶ「快適な私鉄特急」ベスト5 三セクのリニューアル車も負けず劣らず!

近畿日本鉄道 50000系「しまかぜ」

 大阪難波・近鉄名古屋・京都~賢島間を結ぶ車両で、1+2列の「プレミアムシート」と、4~6人用半個室の「サロン席」、3~4人用の「洋風個室」「和風個室」を備えます。「和風個室」は、第3編成のみ内装が異なります。

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近鉄50000系「しまかぜ」のカフェ車両(安藤昌季撮影)。

 特筆すべきは、軽食ではない食事を提供する「カフェ車両」があること。眺望に優れた2階席と、落ち着きのある1階席が備わります。

「プレミアムシート」は1+2列で、シートピッチ1250mm、座席幅480mmの回転式リクライニングシート。付帯設備は背面テーブル、肘掛け内テーブル、網袋、レッグレスト、枕です。柔らかく、皮の触感も優れた座席だと感じます。

「サロン席」と「洋風個室」は固定式座席ですが、背もたれと座面が「伊勢志摩ライナー」の「サロンシート」と同じく背もたれのクッション性が高く、座面の幅も広いため、リクライニングしなくてもゆったりと体が支えられます。

 掘りごたつ式の「和風個室」は、落ち着いた内装で居心地のよい空間です。リクライニングする座椅子が付いており、座り心地はなかなかです。

智頭急行 HOT7000系「スーパーはくと」

 第3セクター鉄道でオススメなのは、智頭急行「スーパーはくと」です。JR線と直通し京阪神~鳥取間を結ぶ特急車両を所有しています。1994(平成6)年製ですが、2度のリニューアルを受けており、和風の内装はお洒落です。

 普通席は2+2列で、シートピッチ980mmの回転式リクライニングシート。大型背面テーブルやフットレストを備えています。リニューアル時に窓側座席のみ、コンセント付きとなりました。グリーン車のシートピッチは1170mmで、1+2列。重厚な座り心地です。

 なお、増結用車両で連結されていないこともあるので、確実に乗車できるとは限りませんが、貫通型先頭車であるHOT7020形に2人・4人用のソファの「簡易個室」が備わります。座り心地はゆったりしていますが、リクライニングはしません。ユニークな設備なので、指名買いができるようにしてほしいものです。

【ベスト5特急】文字より写真でイッキ見!

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