“座席鉄”が選ぶ「快適な私鉄特急」ベスト5 三セクのリニューアル車も負けず劣らず!

日本全国の私鉄・第3セクター鉄道の中から、“座席鉄”の筆者が独断で「快適な車両」を5つ選びました。設備の豪華さをウリにするリゾート特急も増え、一度は乗りたい列車ばかりです。

長野電鉄 2100系「スノーモンキー」

 地方私鉄からは長野電鉄の特急「スノーモンキー」を紹介します。かつてJR東日本の空港特急「成田エクスプレス」で使われていた253系を改装した、2100系電車で運行されています。

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長野電鉄2100系「スノーモンキー」の2・3号車、集団見合い式座席(安藤昌季撮影)。

 特筆すべきはVIP客の利用を考慮して設けられた、4人用グリーン個室の存在です。「Spa猿~ん」と名付けられたこの個室は、1室1200円の追加料金で利用できます。

 個室のシートピッチは2200mm、個室の横幅は2000mmで、電動式リクライニングシートを備えます。横幅が広い重厚な座り心地を体験できます。

 一般席は2種類あります。ひとつ目は2・3号車に設置された、客室の中央で半々の座席が向かい合わせとなった「集団見合い式」と「固定式クロスシート」です。シートピッチは向かい合わせ部分で2040mm、2人掛け部分で1020mmとゆったりしています。

 フランスのコンパン社が手掛けた座席であり、リクライニングはしませんが、座り心地は良好です。ちなみに、登場時は全座席がボックスシートでしたので、そこに座れば「登場時の253系成田エクスプレス」を体感できました。

 2つ目は1号車のみにある、シートピッチ1020mmの回転式リクライニングシートです。座面スライド機構が付いています。日中の一部列車では指定席です。

※ ※ ※

 特に私鉄の場合、各社の顔ともなり得る特急列車。イメージ戦略にも大きく貢献する車両ゆえに、デザインから乗り心地、車内サービスに至るまで、社の技術や知恵の結晶でもあります。大手ならなおさら、特急列車に100年近い歴史もあるため、時代が求めるニーズに応えつつ、同時にその伝統も継承しようと努めるでしょう。

 それは新型車両という形になるのか、はたまた既存車両のリニューアルとなるのか。今後も社運を賭けた特急車両が登場するのだろうと、筆者は楽しみです。

【了】

【ベスト5特急】文字より写真でイッキ見!

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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