影薄いの声は本当か 山陽新幹線「厚狭」へ行ってみた 長~い在来線ホームはなぜ?

アンケートの結果、「東海道・山陽・九州新幹線で最も影が薄い駅」となった厚狭駅。現地を訪ねると、往年の特急時代を思い起こす長大なホーム、伝統産業、伝説など、実は“濃ゆい”まちだとわかりました。

かつては特急「かもめ」や寝台特急「富士」などが停車した

 新幹線ホームからは在来線ホームが見下ろせます。4面7線の規模を持つ、堂々たるターミナルですが、5・8番のりばは使われていないようです。

 なお、山陽本線に在来線特急が走っていた1960年代、厚狭駅は特急停車駅であり、京都~西鹿児島(現・鹿児島中央)間を14時間50分かけて走る昼行特急「かもめ」や、新大阪~下関間の特急「しおじ」が停車していました。寝台特急は「富士」「はやぶさ」「さくら」が年代によっては停車したり、また通過となったりという感じですが、いずれかの列車は停車しており、無視される駅ではありませんでした。

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115系3000番台が停車する在来線ホーム(2023年7月、安藤昌季撮影)。

 広大な構内を見下ろすと、そうした過去の栄華が偲ばれる立派な駅です。停車していたのは近郊型115系電車の4両編成なので、ホームが短く見えます。

 では構内を移動してみましょう。コンコースに降りると、世界的にも著名なガラス工芸作家・竹内傳治氏の水指やグラスなどが展示されており、目を楽しませてくれます。隣には「第1回現代ガラス展inおのだ」審査委員賞を受賞した長谷川秀樹氏の作品も展示されています。

 山陽小野田市はガラス工芸が非常に盛んであり、市内のあちこちに作品が飾られています。「きららガラス未来館」では製作体験もできるとか。そもそも、この地域は6世紀後半から「須恵器」を作る窯業の町であり、ガラスも窯を使う産業としての伝統を受け継いだ文化のようです。

 改札を出ると「厚狭駅周辺 グルメMAP」の地図が貼られていました。「寝太郎窯」の陶芸家の作品も展示され、窯の町であることが重ねてアピールされています。厚狭高校の生徒が作った山陽新幹線厚狭駅の模型もありました。

【え…】特急時代の名残です(写真)

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