潜水艦から発射されるミサイルなぜヤバい? 撃たれた時点でその国もう終わりかも

潜水艦から水中発射される弾道ミサイルをSLBMと呼びますが、この兵器は現在の軍隊において、敵側に使われた場合、最も驚異となる兵器のひとつです。一体どのあたりが恐れられているのでしょう。

思いもよらない場所から撃たれる恐怖!

 2021年10月のこと。北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功したことがニュースで大きく報道されました。このミサイル実験は、日本だけでなくアメリカや西側の欧州諸国でも大きな衝撃を与えることとなり、直後の国連安全保障理事会でも取り上げられることになります。なぜ潜水艦から発射される弾道ミサイルはこれほどの脅威を持たれるのでしょうか。

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アメリカのオハイオ級原子力潜水艦がミサイルハッチを開いた状態(画像:アメリカ海軍)。

 まず、水中で発射できるという利点そのものが大きな脅威となります。海中に潜む潜水艦を探し出すのはかなり困難です。それが1隻だけならばなんとかなるかもしれませんが、数隻や数十隻単位で行動されると、全て漏らさず叩くことは現代兵器をもってしても、不可能に近いです。

 それらの潜水艦がミサイルという遠くから撃てる武器を持つということは、自国領の近海ではなく、別の全く関係ない海の海中に潜み、遠く離れている敵性国家の地上基地や市街地へ攻撃する可能性もあるのです。空から飛来する大型戦略爆撃機や地上施設に収められている大陸間弾道ミサイル(ICBM)とは違い、どこから撃たれるか分からないという恐怖があります。

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