10年に1度!? レインボーブリッジの「頂上」が公開 東京の臨海部「上から見る」体験 倍率73倍の絶景に「運を使い果たした…」
レアな絶景ひとりじめ 頂上の景色に感動
そこは見学スペースというより、管理用の色々なものが置かれている部分を簡易に囲ったような場所です。風が吹き抜ける中、視界に入ったのは大パノラマでした。
東側の風景は、真下をまっすぐ抜けていく道路と、こちら側へ駆け上がってくる主ケーブル。それらのあいだには、まるで楽器のハープのように、無数のハンガーケーブルが渡されています。それ以外は海が広がり、船が小さく行き交うのが見えます。
西側の風景は、目の前に大きく「芝浦ループ橋」が見えます。ループが作られた理由は、最大高さ50mにもなる橋桁と地上との高低差を、最小限のスペースで行き来するためです。新交通システム「ゆりかもめ」がループをぐるりと回っていく姿を、上から見下ろすのは、新鮮な感覚です。「晴れた日は、横浜ベイブリッジも見えます」と首都高のスタッフは話します。
ふと見ると、見学スペースから外側へ、小さな階段が下りていくのが見えます。これは主ケーブルを点検するためのもので、階段はすぐに終わり、そこからは丸断面の主ケーブル上を歩いていく必要があります。首都高の職員も体験したことがあるといいますが、やはり一部は「無理です」と断念した人もいるとか。
さて、ツアー参加者は思い思いに興奮気味に写真を撮っていました。地上に下りたあとも「怖いのを忘れて、景色に見とれてしまいました」「東京タワーから東京スカイツリーをはじめ、東京の街を一周見下ろすことができた。ジオラマよりも”本物”の景色でした」と話す参加者。SNSでツアーの存在を知り「これは申し込むしかない」と思い、念願かなった男性は「これで運を使い果たしたな…」と感慨深げでした。
首都高の管理事務所長は「開通から30周年を迎え、計画的な補修や大規模修繕などを経て、無事ここまで来れました。申込された方々からいろいろな暖かいメッセージをいただき、私達の励みになっています。これからも皆様に愛されるような橋となるようにしていきたいです」と話しました。
【了】
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