200年使われるかも!? 世界で愛用される重機関銃「ブローニングM2」は何がスゴイのか 誕生90年

原型「M1921」は100年以上前に誕生

 これを受けて、アメリカ屈指の老舗弾薬・銃器メーカーであるウインチェスター社が、新型の大口径弾薬を開発することになりました。その際には、ドイツ軍から鹵獲(ろかく)したモーゼル対戦車ライフルの13mm弾が、極めて参考になったといわれています。

 こうして、新たに12.7mm弾が誕生。同弾を使用する重機関銃も、天才銃器技師として知られるジョン・ブローニングが設計し、作られました。こうして生まれた重機関銃は、第1次大戦には間に合わなかったものの、大戦終結後の1921年に「M1921重機関銃」として制式化されました。ところが戦争に間に合うように制式化を急ぎすぎたため、銃に問題があることが判明します。

 その結果、改良が施されて新たにM2と命名。こうして今に続く重機関銃が1933年に制式化されたのです。なお、この機関銃は「ブローニングM2」と呼ばれることもありますが、これは設計したブローニング技師の名前と制式番号を組み合わせたものです。

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陸上自衛隊の射撃訓練で、3脚に載せられた12.7mm重機関銃(画像:陸上自衛隊)。

 M2は信頼性が高く、しかも当初のコンセプト通り、重量の割には優れた威力を持っていました。そのため、3脚に載せて地上設置の重火器として用いられただけでなく、ジープやトラック、装甲車から戦車まで、アメリカ軍のあらゆる軍用車両に搭載されています。なにしろ本銃を搭載するだけで、火力だけならジープやトラックも軽装甲車に匹敵するほどにまで強化できるからです。

 また、M2はアメリカ海軍や海兵隊でも使用されるようになります。艦艇向けとしては、水冷型と空冷型の両方を対水上・対空兼用として制式採用。さらに陸軍と海軍の両航空隊は、M2の航空モデルを軍用機の主用搭載機関銃として採用しました。その結果、第2次世界大戦が始まるとM2の需要は著しく高まります。

【大きさどれくらい?】12.7mm弾をペットボトルやスマホと比べてみた(写真)

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コメント

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1件のコメント

  1. 圧倒的欠点は安全装置がないこと。射手は射撃直前に装填しなければならず即応性に劣る。これはアフガンで大分問題になった。