「珍兵器!?」世界最大の砲持つ戦車 イギリスで復元へ クラファン成功なら2024年に披露
世界的オンラインゲーム企業「ウォーゲーミング」も協力。
攻撃力に全振りの激レア戦車
世界屈指の軍事博物館であるイギリスの「ザ・タンク・ミュージアム」、通称「ボービントン戦車博物館」は2023年11月16日、公式ウェブサイトおよびX(旧Twitter)やFacebookなどで「FV4005」駆逐戦車の復元プロジェクトが開始されたと発表しました。
FV4005は、イギリスが1950年代に開発した戦闘車両で、自国製の「センチュリオン」戦車の車体に砲塔形式で183mm砲を搭載しているのが特徴です。この砲は、戦車砲としては史上最大で、ソ連(現ロシア)の強力なIS-3重戦車を撃破可能な直射砲として作られました。
しかし、大きすぎて砲弾の人力装填は不可能。ゆえに砲塔内部に補助装填装置を装備したものの、装填手は2名必要でした。
しかも、あまりにも砲塔が大型化したため、重量を軽減するために砲塔の装甲厚はわずか14mmしかありませんでした。この厚さでは12.7mm重機関銃ですら貫通してしまうほどだったそう。しかも、砲塔は全周旋回ができず、射角は左右90度までに限定されたといいます。
それでも重量は50tあったため、最大速度は30km/hしか出ず、兵器としては使い勝手が悪すぎたことから1957年8月に開発は中止され、試作車1両が造られただけで終わっています。
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