「47年選手」になるかも知れないJR四国の看板特急 リニューアルして使い続けるワケとは
気になる運行開始日は
座席鉄の筆者(安藤昌季:乗りものライター)は着座してみましたが、着座感は良好で、背もたれも十分に倒れます。特に窓枠と肘掛けの位置がよく考えられており、以前より側窓側の肘掛けが使いやすくなっているのは評価できます。
室内インテリアも“新車感”のあるデザインです。特に目につくのは、荷物棚下への照明追加で、これにより室内の光量が増え、居心地のよい明るさが実現しています。照明も間接照明となっており、やわらかい雰囲気です。
また、指定席、自由席を問わず横引きカーテンがロールカーテンに変更されています。床も張り替えられ、デッキのデザインも変更されているので、イメージがガラッと変わりました。
なお自由席は、モケット張り替え(海の「プクプク」のイメージ)だけで座席自体は交換されていませんが、8000系の普通車座席はもともとクオリティが高いので、さして問題は感じません。壁面にはコンセントが追加されています。
ほかにも、デッキの内装変更や喫煙ルーム撤去による座席増加、車いす移譲席の設置、和式トイレの洋式化、既存洋式トイレの美装化など、現代の車両にふさわしい更新がなされました。
リニューアル車は、2023年度は付属編成であるS編成1本のみが登場予定で、12月23日(土)の団体列車から運行を開始します。その後は1日2~3往復の運用に入るとのことで、グリーン車の付いたL編成のリニューアルは2024年8月に開始。全編成のリニューアル終了は2027年夏ごろになるとのことです。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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