見たことない!「空飛ぶレーダー」大型機に異例のサメの歯塗装「日本の失態」で誕生した空自AWACS部隊の“覚悟”

航空自衛隊の飛行警戒管制部隊が創設40周年記念式典を挙行。部隊発足のきっかけは、半世紀ほど前に起きたソ連戦闘機の北海道侵入だったそうです。式典を取材して、この40年で大きくなった部隊能力を見ることができました。

空自の失態!? 45年前に起きたソ連軍機の侵入事件がきっかけ

 航空自衛隊において飛行警戒管制部隊が発足したのは1983年のこと。創設のきっかけは1976年9月6日に発生した「ベレンコ中尉亡命事件」でした。

 この事件で、ソビエト軍のパイロットだったベレンコ中尉(当時)が、亡命のためにミグ25戦闘機で日本領空に侵入して函館空港に強行着陸したものです。

 この時、航空自衛隊は地上に設置されたレーダーサイトで探知し、戦闘機をスクランブル発進させて向かわせました。しかし、ベレンコ中尉の機体が低空飛行で侵入してきたため、途中でその位置を見失い、結果、函館に飛来するのを防ぐことができませんでした。

 亡命が目的だったベレンコ中尉に日本を攻撃する意図はなかったため、結果として日本が何らかの実害を被ることはありませんでしたが、実戦であれば敵機の侵入を許したことになってしまいます。そのため、この一件は日本の防空体制が脆弱であることを露呈させ、その問題を真剣に考えることに繋がりました。

Large 20231226 01
浜松基地内の格納庫で行われた記念式典。式台に経つのは式辞を述べる警戒航空団司令の横尾空将補(布留川 司撮影)。

 航空自衛隊では全国各地に空を監視するレーダーサイトを設置して、日本の領空を24時間体制で監視しています。しかし、地上からレーダーで監視した場合、地球の丸みと電波の特性から遠方の低空を飛ぶ目標は探知することができません。その弱点を克服するために開発されたのが、空中からレーダーを使って遠方まで監視する早期警戒機です。

 ベレンコ中尉の事件以降、航空自衛隊では防空体制の弱点を解消するために早期警戒機の導入を決め、1983年にE-2C「ホークアイ」を導入するとともに、それを運用するための専門部隊である臨時警戒航空隊(後に警戒航空隊へ改編)を発足させました。最初の隊員数はわずか約180名と少ないものでしたが、その後、部隊規模が拡充されていき、E-2Cの機数も当初の4機体制から、最終的には13機まで増強されています。

【記念ロゴ見っけ!】今しか見られない? これが40周年の記念マークです(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 旅客機の右エンジンに「侵入者」が直撃! 離陸直後に“炎が吹き出す”戦慄映像が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開