「北斗星」「トワイライト」はごく一部? 24系客車の豊かすぎる客室バラエティ まだまだ泊まれる・入れる!

どんどん豪華に プラチナチケット化した設備も

 それでも、20系個室寝台車が引退した1978(昭和53)年から、14系の改造でB個室寝台「カルテット」が生まれる1984(昭和59)年まで、オロネ25形は「唯一の個室寝台車」として国鉄で最も豪華な設備だったので、国鉄末期の余裕のなさを表している車両でもありました。

 1980年代になると、看板であった24系寝台特急も乗車率が低下したため、国鉄はテコ入れすべく1985(昭和60)年から、24系の改造車を続々と投入します。「ロビーカー」(1985年)、4人用B個室寝台「カルテット」(1986年)、2人用B個室寝台「デュエット」、2人用A個室寝台「ツインデラックス」(1987年)などです。「デュエット」には国鉄として最初の共用シャワー室が設置されて話題を呼びました。同時に既存のA個室寝台車や食堂車、開放形B寝台車もグレードアップされます。

 こうした豪華車両の好評を受け、1988(昭和63)年の青函トンネル開業時に設定された上野~札幌間の寝台特急「北斗星」には、さらなる豪華車両が改造で連結されました。大きな話題を呼んだのは、1人用A個室寝台「ロイヤル」です。寝台以外にソファとテーブルがあり、映画などが見られるテレビモニターのほか、シャワーやトイレまで備わりました。「ロイヤル」は「北斗星」廃止まで、プラチナチケットであり続けたのです。

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B個室寝台デュエット(2014年4月、安藤昌季撮影)。

 ちなみに「北斗星」には、489系電車の食堂車を改造した24系も連結されました。コース料理を提供する豪華食堂車「グランシャリオ」です。さらにB個室寝台にも1人用の「ソロ」が新たに登場し、「デュエット」「ツインデラックス」も連結されました。

 翌1989(平成元)年には、大阪~札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」が運行を開始し、2人用A個室寝台「スイート」が登場します。「スイート」は編成端に連結されるため後方展望を楽しめたほか、大きなベッドや冷蔵庫、テレビモニター、ソファなどの設備で大好評を博し、中間車両型「スイート」も後に登場しています。

 さらに、2人用のB個室寝台にも「デュエット」より広い「ツイン」や、1~2人用で使える「シングルツイン」、開放形B寝台に扉を設置し、個室化した「Bコンパート」も登場しました。

【豪華すぎぃ!】プラチナチケット化した「北斗星」の寝台とは(写真)

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コメント

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1件のコメント

  1. ブルートレインたらぎって、もう無いんですか?