「北斗星」「トワイライト」はごく一部? 24系客車の豊かすぎる客室バラエティ まだまだ泊まれる・入れる!

国鉄24系は約15年間で500両あまりが製造された、日本で最多を誇る寝台特急用客車です。当初は3段式開放形B寝台で登場するも最後は超豪華寝台車「夢空間」で終わるという、多彩で華々しい系列でもあります。登場から半世紀。24系を振り返ります。

動かない…けど現役の24系は

 そして極めつけは「夢空間」でしょう。24系最後の新製車として、超豪華寝台車「デラックススリーパー」、ラウンジカー「クリスタルラウンジ・スプレモ」、展望食堂車「ダイニングカー」の3両で構成され、「北斗星」系統の臨時列車などで人気を集めました。特に「デラックススリーパー」は定員6名で、2人用A個室寝台「スーペリアツイン」2室と「エクセレントスイート」1室には風呂まで設けられました。

 個室化の流れは止まらず、24系に限定しても寝台特急「はやぶさ」「富士」「あけぼの」「あさかぜ」「瀬戸」「なは」などに連結されていきます。特筆すべきは1990(平成2)年に「なは」に連結された「レガートシート」です。1+1+1列で、寝るためのリクライニングシートを装備した普通車指定席ですが、昼行特急グリーン車よりもはるかに快適な座席でした。

 ちなみに改造つながりでは、1999(平成11)年にジョイフルトレイン「きのくにシーサイド」の展望車として、寝台車が大窓の展望車に改造されたこともあります。

 しかし時代が下ると、こうした努力も乗客減少を食い止めるには至らず、2015(平成27)年の臨時寝台特急「北斗星」を最後に24系は特急運用から離脱。急行「はまなす」に連結されたB寝台車も翌年には廃車となり、定期運用を失いました。

Large 20231231 01
香川県観音寺市にある「四国遍路の駅 オハネフの宿なは・瀬戸」(2022年9月、安藤昌季撮影)。

 とはいえ24系は根強い人気があるため、各地で宿泊所やレストランとして活用されています。宿泊できるのは「北斗星スクエア」(北海道北斗市)、「ブルートレインあけぼの」(秋田県小坂町。現在修理中)、「ブルートレイン日本海」(岩手県岩泉町)、「北斗星ユメノバ」(茨城県筑西市)、「四国遍路の駅 オハネフの宿なは・瀬戸」(香川県観音寺市)5つです。

 一方「レストラン」となっているのは「アタゴール」(東京都江東区)、「ピュアビレッジ東川口」(埼玉県川口市)、の2か所です。

 登場から半世紀。24系の活躍は続いています。

※一部修正しました(12/31 14:23)。

【了】

【豪華すぎぃ!】プラチナチケット化した「北斗星」の寝台とは(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. ブルートレインたらぎって、もう無いんですか?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス