能登地震で招集の「予備自衛官」って? ほぼ一般人だが有事は自衛官 どれだけガチなのか?

発災から約1週間経った能登半島地震について、防衛省は予備自衛官の召集を決定、被災地へ部隊を派遣しました。彼ら“予備”自衛官は一般的な自衛官と何が違うのでしょうか。

年間30日訓練している非常勤の国家公務員

 今年(2024年)で創設70年の節目を迎える予備自衛官制度ですが、開始当初は即応予備自衛官も予備自衛官補もない、予備自衛官だけのシンプルなものでした。

 予備自衛官は年間の訓練日数が5日間と短く、訓練内容も最新の国防情勢を学ぶ精神教育や、体力測定、実弾射撃訓練など、比較的軽易なものがメインとなっています。

 特徴的なのが、予備自衛官は特定の部隊に所属せず、全国47都道府県(北海道のみ4か所)に設置されている自衛隊地方協力本部で管理しているという点でしょう。役割は、今回の能登半島地震のように、大規模災害を始めとした有事の際に招集され、必要に応じて与えられた任務を遂行します。

 ただ、前述したように年間5日では内容の濃い、長期にわたるような訓練を行うことが難しいという欠点がありました。そこで、陸上自衛隊は、より高度な訓練を受けた予備自衛官を育成するための新制度として、1997(平成9)年から即応予備自衛官制度を開始しました。

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令和6年能登半島地震に伴い、即応予備自衛官(左)に対して災害招集命令書を交付する富山地方協力本部の担当者(画像:自衛隊富山地方協力本部)。

 即応予備自衛官は、予備自衛官と異なり、決められた部隊、すなわち「第○○普通科連隊」という、常備自衛官が所属する一般的な部隊と同じ編成、同じ装備を持つ部隊に常日頃から所属し、訓練も年間30日間と予備自衛官の6倍も長く行います。

 即応予備自衛官が所属する部隊は、トップの連隊長を始めとして少数の常備自衛官によって平時は部隊機能が維持されます。そのため、一般的な普通科連隊を「フル連隊」と呼ぶのに対して、即応予備自衛官で構成される普通科連隊は「コア連隊」と呼ばれます。

 コア連隊に所属する即応予備自衛官の訓練内容は一般的な普通科連隊と同じで、体力検定や救急法検定などの各種検定を行うと共に、ミサイルやロケット弾、機関銃や迫撃砲などといった重装備を運用するのに必要な特技検定(通称:MOS検定)の取得なども行われます。

【見たことある?】これが予備自衛官に渡される「命令書」です(写真)

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