ウクライナに「海の王」がやって来る!? ドイツ初供給の"多用途ヘリコプター"で航空戦力はどう変わるのか
ドイツから多用途ヘリを初供与。
退役する機体を6機供与か
ドイツのボリス・ピストリウス国防相は2024年1月23日、ウクライナへ多用途ヘリコプターである「シーキング Mk.41」を6機送ることを明らかにしました。
同機はドイツ海軍が14機運用していましたが、新たにフランス・ドイツ・オランダ・イタリアで共同開発されたNH90 NFH「シーライオン」に置き換わる準備が進められているということで、退役予定の機体を供与する形になるようです。
ドイツ海軍は「シーキング Mk.41」を、捜索救難機として使っていましたが、原型となったウェストランド「シーキング」は、偵察から兵員の輸送のほか対潜能力を備えたものもあり、インド海軍では対艦ミサイルを装備した機体もあります。
また、イギリス海軍ではシーキングにレドームを搭載し早期警戒機型とした「シーキングAEW」も運用されたこともあります。かなり拡張性の高い機体ということで、ロイター通信によるとピストリウス国防相は、「黒海の偵察から兵士の輸送まで、多くの分野でウクライナ人を助けるはずだ」と同機について話したとのことです。
なお、ドイツが多用途ヘリコプターをウクライナに供給するのは今回が初めてとのことです。ドイツ国防省の公式X(旧:Twitter)では「6機の『SEA KING(海賊王)』多目的ヘリコプターが約束されています」と投稿しています。
【了】
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