自衛隊屈指のエリート「パラシュート部隊」に密着 脅威のスピード降下からの“着地術”とは? 能登には“あえて行かず”

陸上自衛隊で唯一の落下傘部隊である第1空挺団。エリートと称される彼らはどんな訓練を受けているのでしょうか。胸元に輝く「空挺徽章」が授与されるまでの5週間、その訓練に密着しました。

最初の関門「基本降下課程」って?

 毎年1月の初旬に行われる陸上自衛隊第1空挺団の「降下訓練始め」。多くの一般市民が訪れ、一様に青空を舞う“大輪の花”、もといパラシュートの大群を見上げます。

 このイベントにおいてメインとなるのは、落下傘と呼ばれるキノコ型のパラシュートによる空挺隊員の降下でしょう。他にも、一般的なスカイダイビングなどで使用される四角いパラシュートを使った降下も披露されますが、こちらは自由降下といって、落下傘降下とは異なる目的で使用されます。

 落下傘による降下は、会場アナウンスによると「東京タワーとほぼ同じ高さ(約333m)」から「新幹線とほぼ同じ速度(約300km/h)」で飛行する航空機から跳び降りているそうです。

 一見すると跳び降りているだけなので、簡単そうに思えます。ただ、実はそういったことが行えるようになるためには、数多くの訓練と幾多の段階を踏んで相応の資格を取る必要があります。

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CH-47JA輸送ヘリコプターに乗り込む空挺教育隊の訓練生たち。実際の降下は基本降下課程の最後に行われる(武若雅哉撮影)。

 そもそも、前出の第1空挺団は、陸上自衛隊で唯一の落下傘降下の専門部隊です。ゆえに、ここでは落下傘降下に関する専門教育を一手に引き受けており、そのための専門部隊として「空挺教育隊」が編成されています。

 空挺教育隊に入り、最初に受けるのが「基本降下課程」です。なお、同教育隊では他にも「降下長課程」「自由降下課程」「幹部・陸曹空挺レンジャー課程」などを担当しており、まさに空挺隊員の登竜門といえる地位を築いています。

 つまり、誰でも輸送機やヘリコプターから跳び出してパラシュートを開けば良いというワケではなく、しっかりと専門的な教育を受け、基準をクリアした隊員だけが空挺隊員として航空機からの落下傘降下をすることが許されるのです。

【うわ、重そう…】パラシュートだけじゃない! これが空挺隊員の装具一式です(写真)

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