自衛隊屈指のエリート「パラシュート部隊」に密着 脅威のスピード降下からの“着地術”とは? 能登には“あえて行かず”

陸上自衛隊で唯一の落下傘部隊である第1空挺団。エリートと称される彼らはどんな訓練を受けているのでしょうか。胸元に輝く「空挺徽章」が授与されるまでの5週間、その訓練に密着しました。

駐屯地のシンボル「降下塔」からジャンプ!

 その後、最終訓練として行われるのが、習志野駐屯地のシンボル的存在である「降下塔」での訓練です。

 約80mある降下塔に訓練用の落下傘ごと吊り上げられ、あるタイミングで落下傘が切り離されると、フワフワとはいえないスピードで地上まで降りてきます。

 見ていると、降下速度が速いように感じますが、空挺訓練生は見事な着地姿勢で次から次へと地上に降り立っていきます。

Large 20240130 01
高さのある台から跳んで着地姿勢を何回も訓練する空挺教育隊の訓練生(武若雅哉撮影)。

 こうして一連の訓練を終えたのち、基本降下課程の〆として実施される実機からの降下は、駐屯地から車で5分ほどの距離にある習志野演習場で行われます。

 ここでは、陸上自衛隊のCH-47大型輸送ヘリや航空自衛隊のC-2輸送機などが支援部隊として参加します。もちろん、航空自衛隊の輸送機は習志野演習場に降りることはできないので、空挺訓練生は海上自衛隊の下総航空基地(千葉県柏市)や航空自衛隊の入間基地(埼玉県狭山市)などに移動してから、輸送機に乗り込みます。

 気象条件などにもよりますが、スケジュールどおり実機からの降下を5回経験すれば、空挺訓練生には空挺徽章が授与され、一人前の空挺隊員としての第1歩をスタートするのです。

 なお、仮に実戦となれば、1回でも実機から降下すれば空挺徽章の着用を許されるとのことですが、幸いにも陸上自衛隊は実戦経験がないため、過去に1回の降下で空挺徽章をゲットした隊員はいないといいます。

 厳しい訓練を乗り越えた者だけに与えられる空挺徽章。ある意味では特殊能力ともいえるスキルですが、これはあくまでも多岐に渡る陸上自衛隊の作戦を遂行するための手段のひとつでしかありません。

【うわ、重そう…】パラシュートだけじゃない! これが空挺隊員の装具一式です(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス