「赤い翼の戦闘機」ついに最新型F-35にも登場! ステルス性は犠牲か? 派手なペイントの“意味”は

尾翼赤くしても戦闘能力に関係ない理由とは

 第187戦闘航空団はこれまでF-16「ファイティングファルコン」を運用しており、現在はF-35に機種転換している途中です。最初の3機のF-35が部隊にやってきたのは2023年12月のことで、今後数か月のあいだに追加の5機が配備されることで、ようやくパイロットと整備員の訓練が可能になるそうです。

 ゆえに、現時点では機種転換訓練をこれから行う、いわば錬成中の部隊であり、実際の任務に就く可能性は低いといえるでしょう。そのため、仮にヘリテイジペイント機のステルス性に支障があったとしても、訓練段階の部隊ということで問題がないと判断されているのだと考えられます。

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アメリカ陸軍航空軍の第332戦闘グループに配備されたP-51「マスタング」戦闘機。尾翼部分が赤く塗られていたため「レッドテールズ」または「レッドテール・エンジェルス」と呼ばれた(画像:アメリカ空軍)。

 ちなみに、記念行事などで軍用機に特別な塗装を施すのは、アメリカに限らず世界各国で広く行われています。その場合、該当機は通常の軍用機よりも視認性が高くなる(相手から機体が見えやすくなる)ため、実際の任務運用からは外されるのが通例です。

 レッドテールのヘリテイジペイント機については、一時的な特別機なのか、それとも飛行隊に継続して残されるのかは不明です。しかし、垂直尾翼を赤く塗ることは前述の通り以前より行われてきたことであり、第187戦闘航空団にとっては、タスキーギ・エアメンの歴史とともに受け継ぐべき重要な伝統にもなっています。

 赤く塗ったからといって、某有名アニメに出てくるライバルロボットのように通常の3倍のスピードで飛ぶワケではありません。しかし、その特徴的な外見は、戦闘機マニアであれば一度は見てみたい存在といえるのではないでしょうか。

【了】

【尾翼真っ赤なF-16も】これが元祖「レッドテール飛行隊」です

Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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