零戦の後継機「烈風」どうやったら大戦に間に合った? 今考える「3つの方法」 元凶は旧日本海軍のこだわり?

太平洋戦争における旧日本軍を代表する戦闘機「零戦」。ただ、その後継機「烈風」は開発が遅延した結果、戦争に間に合いませんでした。「烈風」を実用化する方法はあったのでしょうか。様々な視点から探ります。

水上戦闘機のこだわり捨ててれば…

1を選択するなら、川西航空機(現・新明和工業)に「十五試水上戦闘機」、すなわち後の「強風」を、水上機ではなく陸上機として発注すれば問題ないでしょう。川西は、伝統的に水上機メーカーでしたが、旧海軍が水上戦闘機に未来はないと考え、それによって試作機開発の枠が空いた同社に実例が少ない局地戦闘機を依頼するとなれば、あり得た話かもしれません。

 この場合、史実で起きた「強風」を陸上戦闘機化した「紫電」が陥った「長い脚部に起因する各種トラブル」といったものが最初から起こらなくなります。水上戦闘機から陸上戦闘機への設計変更による回り道もなくなるため、1942(昭和17)年12月の「紫電」初飛行より前に、高性能な「紫電改」に類似した戦闘機が初飛行する可能性があったでしょう。

 ちなみに、同じエンジンを積む陸上攻撃機「銀河」は1942(昭和17)年6月に初飛行しています。

 しかも「紫電改」をベースに艦上戦闘機型を開発することも、時間的には可能になってくることから、仮に早期開発した「烈風」が失敗しても、「紫電改」である程度代替できたのではないでしょうか。

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旧日本海軍の局地戦闘機「雷電」。開発時、適当な小型高出力エンジンがなかったため、大型機用の大直径エンジン「火星」を用いていた(画像:サンディエゴ航空宇宙博物館)。

 2は、旧海軍が1941(昭和16)年に「『誉』を搭載した艦上戦闘機」の性能を算出しています。それは「全長10m、全幅12.2m、最高速度638km/h、航続力2315km(攻撃過荷重)、20mm機銃2門、13mm機銃2門、正規重量3100kg」というスペックの機体です。

「烈風(A7M2)」のスペックは、全長10.98m、全幅14m、最高速度627km/h、航続力1420km+全力0.5時間(1800km程度)、20mm機銃2門、13mm機銃2門、正規重量3265kgであるため、上記の海軍案はかなり小さく、重量や空気抵抗での性能低下が起こりにくいです。ゆえに、「烈風」より有力な戦闘機になった可能性があります。ただ、この場合、陸上爆撃機「銀河」の開発をストップさせる必要があります。

【キレイに直ってる!】これがアメリカでレストアされた「紫電改」です(写真)

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コメント

2件のコメント

  1. 『「烈風」の実戦投入を早めるため』というお題に対する答えとして3つ挙げられていますが、

    申し訳ありませんがどうでしょう。

    「1 他社に発注」ですが、川崎は海軍の戦闘機を開発していませんし、中島も九五式以降はないし、

    ともに陸軍の戦闘機開発あり余裕はない。また、水上戦闘機「強風」の試作ができる前の川西に、

    戦闘機開発ができるとは考えられていなかったので、新しい局地戦闘機を単独発注する度胸はないでしょう。

    「2 海軍が自ら次期艦上戦闘機を開発」ですが、これでは「烈風」にはなりません。

    「3 陸軍機を局地戦闘機として採用」。百式司偵や四式重爆等の例はありますが、陸軍の戦闘機を

    採用する柔軟性があったかどうか。そもそもその発想が受け入れられるのであれば、新たに「乙戦」

    などを海軍で独自開発するという発想をもつ必要もない。

    「たられば」の話ではありますが、申し訳ありませんが、すこしピントがずれているように感じます。

  2. 誉エンジンの問題はスルーですか?確かに額面通りの性能が発揮できれば誉エンジンは高性能なエンジンですが、、、

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