後ろ向きプロペラ+ジェットエンジン 異形すぎる “ツイン動力” 爆撃機 どんどん奇抜に!?

航空機が急速に進化した第2次世界大戦において、高速性を追求した爆撃機としてダグラス社が開発したのがXB-42です。ただ、この機体は一般的な飛行機とは明らかに異なるデザイン。しかも、その後さらに奇抜な方向にへとむかってしまいます。

高速性を求めて奇抜なデザインに

 XB-42の設計コンセプトは、とにかく空気抵抗を低減して高速を目指すというものでした。そのため、高出力な液冷エンジンを2基搭載しましたが、興味深いのはその配置です。

 当時のオーソドックスな双発機の設計では、エンジンはナセル(ポッド)に収めて左右の主翼にそれぞれ1基ずつ装備しますが、エンジンの前側にプロペラを取り付けると、回転によって空気を後方に送り出すことで、機体や翼の表面に沿って流れる気流に乱れが生じ、それが速度低下の一因となります。

 そこでXB-42では、冷却用空気をエンジンに大量に取り込む必要がない液冷のアリソンV-1710を2基、胴体前部やや中央に搭載し、胴体後端に配された二重反転プロペラをそれぞれひとつずつ、延長軸で駆動する構造にしたことで、機体や翼に沿って流れる気流に乱れを生じさせにくい工夫がなされました。

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XB-42A。主翼下にジェットエンジンを搭載している(画像:アメリカ空軍)。

 このデザインをごく簡単に例えるなら、魚雷に左右の主翼を付けたようなものです。尾部後端中央に2重反転式のプロペラがあり、その直前には、左右の水平尾翼に加えて垂直尾翼も上下に設置されていました。胴体中央の左右に主翼があるため、前から見ると飛行機なのですが、一般的な飛行機とは明らかに異質な雰囲気を持つ機体なのは間違いないでしょう。

 しかし、胴体後端に二重反転プロペラが備わっていると、緊急脱出時に乗員がプロペラに巻き込まれる危険性をはらんでいます。そのため緊急時には、安全に脱出できるように爆薬でプロペラの結合部を破壊して脱落させる工夫も施されていました。

【あ、変わってる!?】風防の形やジェットエンジンの有無に注目! XB-42進化を写真で見る

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