もはや別の機体? 兵装もスゴイ「F-15」シンガポール版 ただ訓練場所が遠すぎる!?

「シンガポール航空ショー2024」には同国空軍の主要装備も並びます。代表的なのはF-15SGですが、この機体の訓練はシンガポール国内では行わないとのこと。どこでやっているのか、パイロットに直接ハナシを聞きました。

なんで「ストライクイーグル」に決めた?

F-15SGの原型であるF-15Eは1980年代に開発された機体で、目新しさでいえば「タイフーン」や「ラファール」の方が上回っており、将来性もあると言えるかもしれません。それらライバル機と競り合ってF-15SGが選ばれた理由はどこにあったのでしょうか。

この3機種で、最初に後補から外れたのは「タイフーン」でした。脱落の理由は機体性能以前に開発自体が遅れていたためです。シンガポール空軍が求めていたのは高い対地攻撃能力でしたが、選考当時は「タイフーン」に完全な対地攻撃能力を付与したモデルであるトランシェ3は完成していませんでした。

一方、「ラファール」はF-15Eと比べて戦闘機としての機動性は高いと評価されていました。ただ、航続距離や搭載兵器の点で問題があったとされています。

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航空自衛隊のF-15J戦闘機。シンガポール空軍のF-15SGが2人乗りなのに対して、こちらは1人乗り(画像:航空自衛隊)。

シンガポールは、国土面積では東京23区と同程度しかない小さな島国で、周辺国は海の向こうに位置している国が多いです。そのため、有事となった場合は戦闘機に必要とされるのは純粋な攻撃力だけでなく。海を越えて他国領域まで進出できる長い航続距離です。

F-15Eには機体内部の燃料タンクと機体外部のドロップタンクの他に、胴体側面にコンフォーマル・フューエル・タンク(CTF)も取り付けることができます。これらを組み合わせれば、F-15Eは長距離を飛行することが可能です。

搭載兵器についても、シンガポール空軍は選考時、すでにアメリカ製F-16「ファイティングファルコン」を導入・運用しており、F-15E なら同機と高い相互運用性を持っているというのも強みでした。仮にフランス製の「ラファール」を導入した場合、F-16とは異なる兵器を導入する必要があり、これが予算や軍の兵站的に大きな問題になったのは間違いないでしょう。

また、性能以外でもシンガポール空軍が米国製戦闘機を選んだ大きな理由があります。それはパイロットを育成する訓練面です。

【それ、ひょっとして…】シンガポールならではの特別塗装が施されたF-15SG(写真)

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