もはや別の機体? 兵装もスゴイ「F-15」シンガポール版 ただ訓練場所が遠すぎる!?

「シンガポール航空ショー2024」には同国空軍の主要装備も並びます。代表的なのはF-15SGですが、この機体の訓練はシンガポール国内では行わないとのこと。どこでやっているのか、パイロットに直接ハナシを聞きました。

戦闘機と攻撃ヘリ、なぜ米本土に分遣隊を派遣?

 現在、シンガポール空軍は戦闘機としてF-16とF-15SG、そして攻撃ヘリコプターとしてAH-64D「アパッチロングボウ」を運用しています。実は、これら機体の訓練については国内ではなく、なんとアメリカ本土で行っているのです。

 現地にはシンガポール軍の機体を訓練分遣隊として派遣しており、F-16は「ピース・カービンII分遣隊」という部隊名でアリゾナ州ルーク空軍基地に、F-15SGは「ピース・カービンV分遣隊」としてアイダホ州マウンテンホーム空軍基地に、そしてAH-64Dは「ピース・バンガード分遣隊」という名でアリゾナ州のシルバーベル陸軍ヘリポートにそれぞれ常駐させています。なお、これら分遣隊はアメリカ軍の飛行隊として管理下に置かれています。

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アメリカで訓練を行うF-15SGの分遣隊。所属はアメリカ空軍の第428戦闘飛行隊で、ニックネームは「バッカニアーズ」。写真の機体は特別塗装機で垂直尾翼にはアメリカとシンガポールの国旗が描かれている(画像:アメリカ空軍)。

 わざわざ、シンガポールから遠く離れたアメリカで訓練を行う一番の理由は、場所の問題です。先ほど説明したように、シンガポールは国土が狭く、国内や近隣エリアでは訓練空域が限定されます。特に高速で飛行して長い距離を移動できる航空機にとっては、その能力を最大限に発揮できる広い訓練場所が必須です。

その点に関して、「シンガポール航空ショー2024」の会場にいたF-15SGのパイロットに聞いたところ、新人パイロットの訓練はまずシンガポール国内で基礎的な初頭訓練を実施し、そのあとはアイダホ州のマウンテンホーム空軍基地で行うそうです。あちらでの訓練について聞くと「アイダホ州は訓練に使える開けた空域がたっぷりあります。問題点を挙げるとすれば、アメリカの食事は食べすぎるとすぐに太ることくらいですね」と笑いながら話してくれました。

【それ、ひょっとして…】シンガポールならではの特別塗装が施されたF-15SG(写真)

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