駅員も「初めて見た」きっぷ!? 取れたらびっくり予約困難なレア列車8選

1両まるごと個室!?

■JR西日本 長距離特急「WEST EXPRESS 銀河」プレミアルーム
 京都~出雲市・新宮間など、季節ごとに走る場所を変える長距離特急です。列車によっては夜行運転も行います。設備としては「寝られる」普通車指定席と、グリーン車という扱いが大半です(座席の普通車指定席もあり)。

 特に人気なのは、側扉のついた完全個室であるグリーン個室「プレミアルーム」で、1人用1室と2人用4室あります。どちらも人気ですが、特に1室しかない1人用はまさに“プレミアルーム”で、発売と同時の「10時打ち」をしたとしても予約できないことの方が多いです。

 グリーン個室料金は京都~出雲市間で8450円(1人分)で、ほかに運賃と特急料金がかかります。

 なお、3~4人用半個室普通車指定席「ファミリーキャビン」は約5平方メートルあり、寝転がれます。3~4人なら運賃+特急料金で利用でき、格安でしょう。ただし昼行便は2室、夜行便は1室しか設定がありません。「プレミアルーム」「ファミリーキャビン」はインターネット予約「e5489」では買えず、また事前予約もできないので、予約難易度はで全国有数です。

■JR四国 観光特急「伊予灘ものがたり」フィオーレスイート

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JR四国の観光特急「伊予灘ものがたり」の、3号車「フィオーレスイート」(安藤昌季撮影)。

 松山~伊予大須・八幡浜間で運行される「伊予灘ものがたり」は、3号車がまるごと2~8人用グリーン個室となっています。利用料金は運賃+特急料金+1室3万3600円と高額ですが、ほかにはない「1両独占」のプレミア感のため、非常に人気があります。

 個室内にはゆったりとしたソファが海側に並んでおり、車両幅と同じ広さのスペースを独占できます。前面展望も楽しめるなど、解放感に溢れた設備です。

※ ※ ※

 以上、8列車を取り上げました。いずれの列車も予約する労力に見合うほど素晴らしい設備です。キャンセル待ちで予約できることもあるので、空席状況を随時チェックしつつ、プレミアムな時間を体験していただきたいと思います。

【了】

日本一「プレミアチケット」か 予約困難たった1室の列車個室とは(写真で見る)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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