子どもでも「ブルーインパルス」の一員になれる? 誰でも体験できる採算度外視の入魂マシンがスゴイ! “パイロット目指す端緒に”

愛知県にある県営名古屋空港に期間限定で「ブルーインパルス操縦体験シミュレーター」が設置されています。つくりは簡素ながら中身は本格的、一方で子供も楽しめる内容にしたとか。担当者に開発の裏側を聞きました。

リアル追求じゃつまらない! 老若男女が楽しめないと

 開発したのは京都のソフトウェアメーカーであるテクノブレイン。同社は、航空管制をテーマにした「ぼくは航空管制官」シリーズなどを手掛けており、業界内では比較的知られたメーカーです。一方で、フライトシミュレーター作品の「パイロットストーリー」シリーズも発売しています。

 もっとも、「ブルーインパルス操縦体験シミュレーター」は、通常の商業ベースのフライトシミュレーター作品とは異なり、その開発にもいろいろな苦労があったといいます。

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「ブルーインパルス操縦体験シミュレーター」の会場の様子。2台のシミュレーターが用意され、説明スタッフがプレイ前に説明をしてくれるのでフライトシム未経験の方でも楽しめる(布留川 司撮影)。

 フライトシミュレーターといえば実機と同じような操縦ができるリアルさがウリのひとつですが、本ソフトの開発はそこからワンステップ上のブラッシュアップが必要だったといいます。というのも、博物館のような場所にイベントとして置く場合、プレイするユーザーはさまざまな人々が対象となります。特に年齢層的には子供も多く、そのようなプレイヤーでも楽しめるようにする改良する必要があったそうです。

 本シミュレーターをプロデュースしたテクノブレインの盛岡隆司氏は、開発の苦労について次のように説明してくれました。

「本作は一般向けとして開発しましたが、だからといって最初から簡単に作れるワケではありませんでした。最初にシミュレーターとしてしっかりとリアルに作り上げ、そこからフライトシム未経験の一般の人向けに必要な部分以外を削ぎ落としていった感じです」。

【座れば気分が盛り上がる!?】これが「ブルーインパルス」シミュレーターの詳細です(写真)

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