乗り場どこ!? 豪快な「路面から電車に乗り込む」駅なぜ存在 ホームなし 時刻表は意外な場所に
周囲の風景に溶け込んでいる
とさでん交通の待合所もありますが、「朝倉(高知大学前)」の名称看板よりも「青葉住宅」の広告の方が目立つため、停留所というよりはコインランドリーや電気屋のような雰囲気でした。
さらに200m歩くと曙町停留所があります。こちらは道路の色違い部分が見えるだけ。近づくと電柱に時刻表や路線図が張ってありました。土地勘のない人からの目線では、もはや風景の一部です。
さらに300m歩いて曙町東町停留所へ。こちらは道路の白線が引き直されたばかりなのか、視認性が高かったです。ただ、停留所らしきものは郵便ポストの後ろの看板だけ。電気鉄道なので架線もありますが、一般的な電線と混じって、やはり周囲の風景に溶け込んでいます。
さらに300m行くと鴨部停留所。ここも道路の白線が綺麗で見やすいですが、停留所らしきものは電柱の張り紙だけで、付近のバス停の方が存在感がありました。ここから鏡川を渡ると鏡川橋停留所で、そこからは複線となります。
日常の風景に溶け込んでいる、とさでん交通の停留所。珍しい鉄道風景なので一見の価値ありです。ただし、接近する路面電車や自動車には十分な注意が必要です。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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