先頭車ほぼ“鼻”! 高速試験車「ALFA-X」空から見たら超異形 確かに“ものすごく速そう”

鉄道の試験車は形状も様々で、唯一無二の存在です。なかでも独特なフォルムかつ速度を追求する新幹線の高速試験車は、ファンの心を惹きつけます。JR東日本のE956形「ALFA-X」を上から見てみましょう。

到着シーンを狙う

 大宮駅の北、JR川越線が左へと分かれる付近で、前方に「ALFA-X」特有の青みがかったシルバー色を確認しました。「11時にALFA-X」と伝えて機体を降下してもらいます。パイロットは鉄道に詳しくない方が多いので、事前の打ち合わせでは、何色か、どんな形状か、編成が長いか短いかなど、端的な情報を伝えて確認しておきます。

「ALFA-X」を空撮するのは、速度の落ちてきた大宮駅到着のシーンを狙いました。逆に駅発車ではあっという間に速度が増し、過給機無しで足の遅いセスナC172型では離されてしまいます。

 撮影日は曇天です。晴れの方がシルバーの車体色も映えて美しいのですが、片方の側面部が影になってしまい、先頭の形状も陰影がキツくなってしまいます。今回はディティール重視の空撮だったので、この天候が最良だったのです。到着シーンを撮影後、しばし上空待機をします。

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「ALFA-X」は大宮駅へと進入。普段使われていない15・16番ホームを使用した。「ALFA-X」の車体はよく目立つ(2022年10月18日、吉永陽一撮影)。

 やがて「ALFA-X」は大宮駅を発車。案の定みるみるうちに速度を上げていきました。こちらは向かい合う形で飛行したため、すれ違う一瞬のチャンスを撮影して終了。ほかの新幹線車両と同じ速度のはずですが、加速が一段と速かったのが印象的でした。

「ALFA-X」は、現在も時おり大宮駅まで試験走行しているようです。

【了】

【写真】これが空から見た「ALFA-X」です

Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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