「サンライズ」でお馴染み個室寝台「ソロ」 登場時は別物だった!? 安価なりの大変貌とは

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に連結されている1人用B個室寝台「ソロ」。その始まりは寝台特急「北斗星」でした。それからリーズナブルな個室寝台として走り続ける「ソロ」の36年を紹介します。

電車となった「ソロ」 どう進化した?

 JR西日本も同タイプの「ソロ」を、1992(平成4)年より寝台特急「あかつき」に連結しました。入口部分の工夫で、こちらは一部1.9mの室内高さがありました。JR九州も同年に、「あかつき」に同タイプの「ソロ」を連結しましたが、こちらは個室内の大半が寝台で、寝台幅は100cm。室内高さは入口で1.2mと狭いものの、寝ている時はとても快適でした。なお、背もたれ用のクッションも備わり、もたれながら景色を眺めるのに便利でした。

 そして1998(平成10)年に、「サンライズ瀬戸・出雲」用として、285系寝台電車が新製され、現状で最新・最後の「ソロ」となっています。

 こちらも「あけぼの」用からの流れを組む、中央通路構造の2階建てですが、入口部分では直立可能で、2階室は荷物置場も付いているなど、より進化した構造となっています。個室幅は1.96m、個室幅は98cmです。ただ、寝台幅は上段、下段とも狭い部分で56cm、広い部分で70cmなので、寝台特急「なは」の「ソロ」の乗車経験があった筆者(安藤昌季:乗りものライター)にはやや狭く感じられました。

 ただし新造車両とだけあって、改造車である「あけぼの」「あかつき」「なは」の「ソロ」よりも側窓は大きく、解放感があるとも思いました。木目調の室内も高級でした。

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寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の「ソロ」上階室(2024年3月、安藤昌季撮影)。

 とはいえ定員に違いがあるので、歴代「ソロ」で最も快適だと思うのは初期タイプの「北斗星」「はやぶさ」「富士」に連結されたタイプですが、「サンライズ瀬戸・出雲」用も、特に2階室は快適で、寝台料金に見合う設備と感じました。

 現状、寝台特急の新型車両が製造される計画は発表されていませんが、今後も新型車両が投入され、リーズナブルな1人用B個室寝台の旅が楽しめることを願ってやみません。

【了】

え、こんなだったのか… 歴代「ソロ」いろいろ(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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