宇都宮LRT「快速」乗って分かった“鈍足”のワケ…時短の余地、大いにあり!? 今は2本だけ

宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間を結ぶ宇都宮ライトレールは、開業1年足らずで利用客数400万人を記録するなど、順調に利用を伸ばしています。一方で14.6kmに45分を要するなど所要時間短縮が課題に。平日下りに2本のみ設定された快速に乗車してみました。

ゆ~っくり駅を通過

 7時46分発の快速は7時30分に入線しました。外から写真を撮っていた1分のあいだに全席が埋まり、立客も出る乗車率に。側扉付近には全て交通系ICカードリーダーが設置されており、スムーズな乗降が可能です。なお、5月8~17日における快速の平均利用客数は、車両定員の160名を上回り、170~180名と好調とのことでした。

 利用客層はサラリーマンと学生が多く見られました。7時46分に出発した快速は、まずは4駅を通過し、宇都宮大学陽東キャンパス駅に直行します。所要時間は9分ですが、各駅停車は10分なので、「速い」わけではありません。なぜなのか眺めていると、駅の通過速度が15km/h程度と非常にゆっくりなのです。最高速度は40km/hですから元々それほど高速ではありませんが、駅に近づくと露骨に減速するので、すぐわかります。

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HU300形電車。設計最高速度は70km/hだが…(2024年6月、安藤昌季撮影)。

 この最高速度40km/hは、軌道が「道路」扱いであることに起因しますが、将来的には軌道法の特認を受けて、道路との併用軌道区間で50km/h、鬼怒川を渡る専用軌道区間ではHU300形電車の設計最高速度である70km/hにスピードアップする予定です。

 ちなみにHU300形は3両編成ですが、高速性能や最急勾配67パーミル(1000m進むと67m登る勾配)以上にも対応する高性能電車で、1編成4億3000万円(1両1億4300万円)と結構なお値段。今後の増備編成では1編成7億5000万円(1両2億5000万円)となるそうで、利用好調が続いても増備は難しく感じます。ただ、近年の車両製造価格は高騰しており、例えばJR西日本の新型特急273系電車では、1両約3億6300万円ですから、一般の鉄道車両よりは安いことになります。

これ上んの!? LRT最大級の急勾配(前面展望)

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