「え?なんで今の時代にB-29飛んでるの?」実現の裏側とは 実はフツーの人でも乗れちゃう…?

航空ショーなどでは、往年の退役軍用機が飛行などを行うことが目玉のひとつになることも。これらの機体はどのように維持・管理されているのでしょうか。

実は「搭乗体験」もできる…?

 CAFが保有する機体は、まさに多種多様です。たとえばT-34「メンター」練習機やB-29「スーパーフォートレス」大型爆撃機といったプロペラ機だけでなく、F-4「ファントム」やMiG21などのジェット戦闘機まであります。また「ゼロ戦」の愛称で知られる零式艦上戦闘機も1機保有しているほか、第二次世界大戦中に旧日本軍が使用した軍用機のレプリカも複数所有しています。

 これらの機体は、航空ショーの模擬空中戦で敵機役を演じる重要な機体でもあり、日本の大戦機は絶大な人気を誇っているそうです。

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エア・ヴェンチャー会場内の「ファイタータウン」(細谷泰正撮影)。

 とはいえ、この規模の「空軍」を維持する費用も大変な額です。資金は会費や寄付によって賄われています。ちなみに、CAFはアメリカ連邦歳入庁(日本の国税庁に相当)から認証を受けた非営利団体であることから、寄付は税控除の対象となります。

 なお、会員には数種類のメンバーシップや機体別のスポンサー制度などがあり、収める金額によって搭乗や操縦体験、操縦訓練を受ける特典なども用意されています。

 それでも古い航空機を維持するのは大変な労力と金銭的支出を伴います。とくに保険費用は高額で、昨年から今年にかけては保険料が4割も増えたとのこと。

 こうした状況を踏まえて、CAFでは会員以外の体験搭乗も有料で受け付けています。体験搭乗の料金は飛行時間の長さによって変わりますが、T-6「テキサン」練習機の場合はおよそ400ドルから、P-51「ムスタング」は2000ドルから、B-29「スーパーフォートレス」が1200ドルからとなっています。つまり、お金さえ払えば一般人でも往年の名機に乗ることができるのです。

 なお、体験搭乗する場合は料金の支払いと賠償責任の放棄同意書に署名することが必須です。体験搭乗は法的には自己責任というわけです。

 ちなみに、筆者(細谷泰正:航空評論家/元AOPA JAPAN理事)もT-6練習機に体験搭乗させていただきました。星形エンジン特有の振動や轟音、コックピットからの景色など、他では味わえない貴重な経験だったと感じています。

【了】

【写真】状態良くない…? これが「飛べる状態のB-29」です

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

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