「ゴミ収集車」とは言いません “正式名称”知ってる? ただ業界じゃ別の呼称も

業界の呼称は違う!

「塵芥車」のほかにも呼び名があります。ゴミ収集などの清掃業に携わる人は、大型の粗大ごみなどに使う荷台が密閉されていない清掃ダンプをのぞく車両を「パッカー車」と呼んでいます。

 なお、塵芥車(パッカー車)は、既存の車両を改造して使用しますが、ベース車には2~3トンクラスの小型トラックや、4トンクラス中型トラックが使われるようです。

 使用する地方自治体や清掃会社によって細かい仕様の違いなどはあるものの、主に「回転式」と「プレス式」の2種類に分けられます。収集したゴミをどのように圧縮するかが違っています。

 回転式は、作業員が投入口に入れたゴミを回転板が荷箱へかき込み、押し込み板で奥に詰めていく仕組みで、汚水の飛び散りや戻りを少なくできるため、家庭ゴミの収集に適しています。

 一方、プレス式は投入口内にある圧縮板とスライド板を使ってゴミをギュッと圧縮したあと、荷箱へ詰める仕組みです。ゴミを圧縮するため、小さなゴミから粗大ゴミの収集まで幅広く対応できます。

Large 240905 pk 04

拡大画像

極東開発工業による電動シャシ架装のプレス式ごみ収集車(画像:三菱ふそう)。

 今までの塵芥車は回転板の油圧をエンジンの力を使って制御していましたが、モーターで制御するハイブリッド駆動システムなどもあります。これは燃料節約、排ガス抑制のほか、地下収集所などの密閉空間での作業性や健康面といったメリットもうたわれています。また、動力そのものを電力にしたEVタイプの塵芥車も、一部で使われ始めています。

【了】

【あ、ホントだ!!】実は車体に書いてあった正式名称(写真)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。