航空祭で戦闘機が白煙に包まれたのですが危なくないんですか? 操縦士は前見えているのでしょうか

航空祭で各種航空機が、急旋回や急上昇などのダイナミックな飛行を披露する際、パイロットなどには大きなGがかかっています。ただ「G」とは何なのでしょうか。また「ベイパー」なる雲の発生もGと大きく関係していました。

Gは「慣性の法則」で発生する

 航空祭でのブルーインパルスや戦闘機の展示飛行では、急旋回や急上昇にともなって大きな「G」が機体や乗員にかかることは知られています。このGはどうかかり、パイロットたちはどのように対処しているのでしょうか。

 過去に最大7Gがかかるプロペラ機でのアクロバット飛行に同乗した筆者(咲村珠樹:ライター・カメラマン)が、そのときの経験を交えてお伝えします。

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大きなベイパーを発生させながら急旋回するF-35A。機体上面からベイパーが出ている時は大きなGが発生していることが多い(画像:アメリカ空軍)。

 まず、飛行中の航空機でGはどのような仕組みで発生するのでしょうか。これは中学校の理科で学ぶ「慣性の法則」、いわゆる「ニュートンの第一法則」で説明できます。

 まっすぐ飛んでいる時は、航空機も乗っている人も同じ向きに進んでいます。しかし、航空機が旋回や上昇・降下をすると、乗っている人には物理的にはまっすぐ進もうとする力が残っているのに対し、機体は向きを変えた方向に行こうとするので、双方に相反する運動エネルギーが生まれます。この時発生する力が地上での重力と比較して何倍になるか、という単位で表されるのが「G」です。遠心力が発生する仕組みとほぼ同じなので、遠心力の強さと表現することもできます。

 第三者的視点で見ると、乗っている人が機体に押しつけられているのですが、乗っている側の視点では「下の方から身体が圧縮される」ように感じます。Gの説明でよく使われる「体重の〇倍の重さがのしかかる」という表現のように、上からではないのが興味深いところです。Gの大きさは同じ旋回半径なら速度の速い方が、そして同じ速度であれば旋回半径の小さい方が大きくなります。

【マネキンの足みたい!】激レア画像 これがGスーツをチェックする様子です(写真)

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