住民以外は「日本一乗るのが難しい」定期特急に乗ってみた 「あれ、さっき出てった“普通”列車じゃん!」

定期特急列車なのに日本一乗るのが難しい――早朝と深夜しか走らないJR牟岐線の「むろと」。特に「2号」の乗車は現地宿泊が必須です。では利用実態はどのようなものか、全区間を乗ってみました。

普通列車より40分ほど早い

 牟岐駅を出ると、車内検札がありました。7時14分着の日和佐駅で1人が乗車。通過する木岐~由岐間も見事な海岸の風景です。7時23分、乗降客ゼロで由岐駅を出発。駅は木が茂っていて、トンネルのようでした。

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海の絶景も望める(2024年8月、安藤昌季撮影)。

 7時37分着の桑野駅と7時42分着の阿波橘駅で1人ずつが乗車しましたが、車内はガラガラ。牟岐線最大の駅である阿南での乗車に期待します。7時46分に到着すると5人が乗車しました。

 桑野川、那賀川を大鉄橋で越えて、7時58分に羽ノ浦駅へ到着。11分前に普通列車の徳島行きが出たばかりですが、5人が乗車しました。キハ40形ディーゼルカーと列車交換し、国鉄型の並びも見られました。

 8時7分着の南小松島駅で1人が乗車。この時点で筆者を入れて乗客は25人(乗車率21%)でした。8時17分着の阿波富田駅で10人が下車し、8時20分着の終点・徳島駅まで乗車したのは自由席の14人でした。

 終始閑散としていた「むろと」ですが、全区間を普通列車で移動した場合の所要2時間12分に対し1時間36分と短く、また快適であるため、特急設定自体には必要性があるように思えました。指定席付き快速列車でもよいとは思いますが、土日祝だけでも、DMVの走る阿佐海岸鉄道と連絡し、室戸岬観光に便利な時間帯に設定してもよいのではないでしょうか。

【写真】レア特急「むろと」車内には“電車”からの流用も

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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