マツダの専売特許じゃない!? いまや幻の「ロータリーエンジン大国」ラインナップは驚愕の20種類!

REの元祖 生みの親を擁したNSU

 世界に先駆けてREを開発したのは西ドイツのNSU(現・アウディ)です。このメーカーの創業は1873年で、オートバイと小型車を製造していました。REの開発はヴァンケル博士によって1951年に始まり、1957年に最初の試作エンジンの運転に成功しています。

 このエンジンは耐久性に難があるものでしたが、問題を解決できないままNSUは、1963年に世界初のRE搭載車としてリアエンジンのオープンスポーツカー「スパイダー」を発表します。ただ、このクルマは実験的な性格が強く、生産台数も2375台に過ぎなかったことからNSU製REの問題は表面化することはありませんでした。

Large 241010 re 02

拡大画像

ロータリーエンジンの生みの親フェリクス・ヴァンケル博士(画像:パブリックドメイン)。

 1967年に2ローターエンジンを搭載したFFセダンの「Ro.80」が発売されると、当初はその革新的な設計が評価され、1968年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザイヤーを受賞しています。しかし、のちにシール不良の問題や、AT車のトルクコンバータ不良の問題が顕在化した結果、NSUは相次ぐクレーム対応に忙殺され、信用を大きく損なったことにより経営が傾いてしまいました。

 その結果、フォルクスワーゲンのアウディと経営統合され、NSUのブランドは消えることになったのです。なお、マツダはREに関するパテントを同社から取得しています。

【知ってた?】これが長年知られていなかった旧ソ連製ロータリーエンジン車です!

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。