マツダの専売特許じゃない!? いまや幻の「ロータリーエンジン大国」ラインナップは驚愕の20種類!

ハイドロサス+REの夢を追ったシトロエン

 NSU、マツダに続く3番手としてRE搭載車を販売したのがシトロエンです。1967年にNSUとの合弁会社コモトールを設立すると、1969~1971年にかけてRE搭載のパイロットモデルとして、「アミ8」をベースにしたシングルローターの「M35」を267台製造し、1973年に2ローターREを搭載した「GSビロトール」を発表しました。

 このクルマは、パワフルで良好な乗り心地を実現した新世代のシトロエンを目指して開発されたモデルで、最初に製造した「M35」で得たデータを生かし、空力に優れ、ハイドロニューマチック・サスペンションを備えた「GS」にREを組み合わせているのが特徴です。

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3代目「RX-7」に搭載される13B型ロータリーエンジン(画像:マツダ)。

 ところが、「GSビロトール」の発表直後にオイルショックが到来し、燃費の悪さから同車はいきなり苦境に立たされます。さらにREの耐久性不足が露呈し、ユーザーからのクレームが殺到。シトロエンはわずか1年で生産を打ち切りました。

 なお販売された847台の「GSビロトール」はメーカーの手で回収され、解体処分の道に。そのため現存する車両は極めて少なく、このモデルは「幻のREシトロエン」と呼ばれるまでになっています。

【知ってた?】これが長年知られていなかった旧ソ連製ロータリーエンジン車です!

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