原付で「ホンダの生い立ち」再現?「カブ主」大集合で“知られざる故事”に出会いました

毎年恒例の「カフェカブミーティング in 青山」が今年も開かれました。全国から多数の個性的な「カブ」が集まるこのイベント、今回は10月20日にエントリーしたマシンの中から一際輝いていたマシンを紹介します。

知る人ぞ知るベロセット「LE」とホンダの繋がり

 さて、「スーパーカブ」と言えば高い信頼性と耐久性、そしてシンプルな構造が特徴のミニバイクです。裏を返せばアマチュアでもカスタムしやすいオートバイと言えるでしょう。

 だからこそ、個性的なカスタムカブが数多く集まるのですが、来場者の多くの目を集めていたのが1940年代のイギリス製バイク、ベロセット「LE」を模した「スーパーカブ」でした。かつて「LE」はイギリス警察にも多数が採用されたこともあって、オーナーは「スコットランドヤード」の通称で知られるロンドン警視庁の警察官のコスプレをしていました。

 オーナーの説明によると、ベロセット「LE」を模したのには、いまから80年ほど前の故事が大きく関係しているといいます。

Large 20241030 01
ホンダウェルカムプラザ青山に展示されたイベント開催記念の「スーパーカブ110」。バックのパネルは第1回~第26回までの「カフェカブミーティング in 青山」の写真をコラージュしたもの(山崎 龍撮影)。

 時計の針は戦後間もない時期にさかのぼります。当時、ベロセットの輸入代理店を営んでいた「野村モータース」社長の野村順亮(のむら・のぶあき)さんは、水平対抗2気筒エンジンを搭載した画期的コミューターの「LE」を輸入しました。そうしたら、ホンダから「購入したい」との申し出があったそうです。

 ホンダが「LE」を手に入れようとしていた理由が「いいバイクを作る参考車にする」にあることを知った野村さんは、予約金を返金し、無償で寄贈しました。これに感激した本田宗一郎さんは、野村さんをホンダ埼玉工場(当時)に招いて自ら案内し、盛大なお礼の宴を開いたといいます。さらに、後日販売を開始した「ドリームE」型の最初期型を記者会見でお披露目したあと、そのまま「野村モータース」に寄贈したとのこと。

 このことを鑑みると、「スーパーカブ」を含むホンダのバイクにベロセット「LE」が何かしらの影響を与えたことは事実でしょう。こうした故事からオーナーは「LE」を模した「スーパーカブ」を製作したのだとか。カスタムバイクとしての完成度もさることながら、こうした歴史的なエピソードをテーマしたところに、先人への畏敬の念とロマンを感じました。

【これがベロセット「LE」です】南青山で出会った個性的な「カブ主」の愛車たち(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス