渋谷~羽田30分以内 「蒲蒲線」の利点と懸念

「蒲蒲線」を使い、渋谷と羽田空港を30分以内で連絡する構想を東急が発表しました。しかしJRを交え、羽田空港アクセスの新線構想が賑わっている現在、「蒲蒲線」の環境は決して恵まれているわけではありません。果たしてどうなるのでしょうか。

渋谷~羽田空港を30分以内で

 都心と羽田空港のアクセスを改良する動きが活性化しています。2014年8月には、JR東日本が羽田空港と東京駅、渋谷・新宿駅、新木場駅方面を結ぶ「羽田空港アクセス線」構想の具体案を発表。また同じく2014年8月、浜松町~羽田空港第2ビル間を結ぶ東京モノレールも、浜松町駅から東京駅へ延伸して利便性を向上させる案を明らかにしています。

 そうしたなか2014年9月5日(金)、国土交通省で開かれた小委員会で東急電鉄が新線の「蒲蒲線」を経由し、渋谷~羽田空港間を30分以内で結ぶ構想を表明しました。

 現在、渋谷~蒲田間は東急東横線と東急多摩川線で結ばれています。そして京急蒲田~羽田空港国内線ターミナル間も、京急空港線で結ばれています。しかし東急とJRの蒲田駅は同じ場所にありますが、京急蒲田駅はそこから約800m離れているため、このルートで渋谷から羽田空港まで移動するのは、少々の手間と時間が必要です。

 そこで登場するのが、東急蒲田~京急蒲田間に新線を建設する「蒲蒲線」計画です。

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「蒲蒲線」の構想図(資料:東京都大田区)。東急多摩川線から東横線、東京メトロ副都心線方面への直通運転が考えられている。

 具体的には、東急多摩川線の矢口渡駅付近から京急空港線の大鳥居駅付近まで地下新線を建設。東急線と京急線を連結するというものです。途中駅は東急蒲田駅の地下に「東急蒲田地下駅」、京急蒲田駅の南側に「南蒲田駅」が想定されています。

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コメント

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5件のコメント

  1. 広軌と狭軌の二重軌道はできないのかな。

  2. 東急側は「地上の蒲田駅」と「地下の蒲田駅」、京急側は「京急蒲田駅」と「南蒲田駅」。同じ区間を乗車しても時間・便によって複数の違う駅で発着は紛らわしく不便極まりない。既に他方法でのアクセス充実の中で巨額投資してまで建設させる程の意義が疑問!単に地元関係者は「欲しい」「あった方が便利」ダケなのでは?

  3. フリーゲージトレインを導入しましょう

  4. 空港にうつつ抜かしている暇があるなら田都渋谷をどうにかしやがれ

  5. JRに勝てる要素があるとしたら、超頑張って運賃位かな?(笑)
    こんなしょーもない釜玉うどんもといカマカマ線やっとる暇あったら、
    田玉線の複々線化(超難関)や、15両編成化(超難関)でも検討したら?(´・ω・`)