東京-成田空港の移動「1000円切り」できる!? 真の“節約ルート”とは? 背景に「不思議な運賃制度」
LCC(格安航空会社)が多く発着する成田空港を利用する場合、できれば東京から空港までの移動費も、なるべく節約したいもの。格安バスも値上がりしてしまった今でも、実は東京-成田空港「1000円切り」を実現する移動方法があります。
これが「1000円切り」の裏技ルートだっ!!
さらに視野を広げれば、この“最安値ルート”よりもさらに安い“裏技”的なファイナルアンサーが存在します。
それは京成成田駅で京成東成田線に乗り継ぎ、東成田駅で下車するというルートです。
東成田駅はそもそも成田空港開港にあわせ「成田空港駅」として整備された駅で、当時の利用客は駅改札を出てから連絡バスに乗り継ぎ、空港ターミナル(現在の第1ターミナル)まで移動する形をとっていました。
しかしその後、成田新幹線が乗り入れる予定だった空港地下の空間を活用し、新たに路線を整備したJR東日本、京成電鉄の成田空港駅、空港第2ビル駅を開設したことから、空港アクセスの“本線”はそちらに移りました。
そして“元祖”成田空港駅は東成田駅へと改称され、“日本一短い私鉄”として有名な芝山鉄道に乗り入れるローカル線の地位に甘んじることになったのです。
このように東成田駅は一般的な空港アクセスルートとしては“忘れ去られた駅”ですが、じつは、この東成田駅から空港第2ビル駅との間には、地下連絡通路があり、徒歩7分ほどで結ばれています。
空港第2ビル駅から第2ターミナルに上がれば、第1ターミナルへはターミナル間連絡バスで、第3ターミナルへはターミナル間連絡バスまたは徒歩で、それぞれ移動可能です(東成田駅からもターミナル間連絡バスが利用できますが、地上に出て歩く必要があります)。
この東成田線にも加算運賃は採用されていますが、成田空港線よりもその額は抑えられています。そのため、日暮里駅から東成田駅までは982円で、京成成田駅でJRに乗り換えるルートよりも13円から56円、割安になるのです。
そして東成田駅を使うルートは、成田空港駅、空港第2ビル駅で下車するルートよりも歩く時間が増えるものの、荷物の少ないLCC利用者にとっては苦にならない距離だと思われます。「10円でも節約したい」という倹約派の方、利用なさってみてはいかがでしょうか。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
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