「なんじゃこりゃ!?」な奇抜車がどうして“40年ベストセラー”に? ホンダの「ザ・配達バイク」のスゴさを今こそ称えたい!
宅配バイクとして不動の地位を誇るホンダ「ジャイロ」シリーズ。当初は斬新な「新感覚の乗りもの」とうたわれた、ある意味キワモノ的存在でしたが、ビジネスに欠かすことのできない乗りものとして40年以上支持されることとなりました。
このバイクなしでは成り立たなかった店もある?
また、積載性にも優れており、後には商用車として幅広い場面で採用され、初登場以来、複数回のマイナーチェンジ、フルモデルチェンジを図りつつ今日まで42年間以上にわたり販売される、ホンダの名車の一つにもなりました。
ジャイロXが配達シーンで絶大な支持を受けたことから、1985年には派生モデル「ジャイロUP」をリリース。走行性能よりも積載性と安定感を優先させたモデルで、こちらも2008年までの23年間にわたって生産されました。
さらにジャイロUPと並行して、1990年には屋根を搭載した「ジャイロキャノピー」も登場。都市交通環境の変化や、ライフスタイルの変化に伴って宅配・巡回などのビジネスが増えることを見越して開発されたモデルです。
ジャイロキャノピーは屋根付きで天候に左右されずに移動できる利便性がありました。また、荷室の大きなワゴンタイプが存在し、これは宅配ピザチェーンのデリバリー車として多く採用。ドミノ・ピザの日本の本社には、このジャイロキャノピーが展示されており、同社が「ブランドの立役者」として考えていることがよくわかります。
ジャイロUPが2008年に生産終了になって以降も、ジャイロキャノピーは今日まで生産され続け、今日もなお、宅配・巡回などのビジネスに欠かせないモデルとして活躍中です。
コメント