「あなた自身が財布です」 東武の画期的“手ぶら”決済サービスを体験 まもなく列車にも導入へ!

東武鉄道が生体認証を用いた決済サービス「SAKULaLa」を越谷・川越エリアで開始。新越谷駅周辺の店舗で、指静脈認証を用いた「手ぶらで買い物ができる便利さ」を実感できました。

鉄道での利用シーンは?

 駅の南側にある「担々麺 侘寂美」も「SAKULaLa」導入店のひとつです。店長の大澤和也さんは、「初めて説明を受けた時は難しそうと思いましたが、いざ使ってみて『え、こんなに簡単なんだ』と思ったのが率直な感想です」と話しました。そして「どんどん普及していくと思いますよ」と続けます。

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「SAKULaLa」の端末(2025年1月15日、大藤碩哉撮影)

 大澤さんによると、担々麺 侘寂美を利用する客のうち現金払いするのは3~4割とのこと。現金だと、数えてお釣りを渡すという手間と時間がかかってしまうものの、「SAKULaLa」なら短時間かつ正確に決済できる点が魅力だといいます。また店としても、時代の変化にあわせ新しいものを取り入れようというのがポリシーでもあるそうです。

 15日から「SAKULaLa」を利用できる越谷エリアの店舗は計11店です。南越谷商店会会長の関森初義さんは、「SAKULaLa」導入にあたり店舗からの反対意見はなかったと話します。「ニーズよりもビジョンということで将来を見据えて、不安感をいかに払拭するかを考え、越谷で導入することが、すそ野を広げるトリガーとなれば」としています。

「SAKULaLa」は現状、飲食や物販での利用に限られます。今後の導入予定、特に鉄道における利用シーンの拡大について東武鉄道の経営企画本部 鈴東祐介課長は、「2025年度にも、東上線の座席指定列車『TJライナー』への導入を考えています」と話します。

 そのほかの列車については、「他社線との乗り入れの兼ね合いから調整が必要となるため、まだ検討段階にある」としたうえで、「特急『スペーシアX』など自社線で完結する列車については、『TJライナー』の反響や成果を見て決めていきたい」としています。

【マジでタッチするだけ】興味深い利用風景(写真)

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