大型バスで手放し運転!?「違反じゃないの」「いえ、安全なんです」唯一無二“驚愕な乗りもの” 間もなく終了か
名古屋市と春日井市を結ぶ「名古屋ガイドウェイバス」では、唯一無二の走行システムが採用されています。それは一部区間で「手放し運転」が行われるというもの。なぜ可能なのでしょうか。
自動運転への転換、間もなくか
名古屋ガイドウェイバスによると、日本唯一の方式を採用したこのバスに乗車するため、遠方からやってくる人も多いそうです。
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ただ、この唯一無二の交通方式であるがゆえに、バス車両も軌道等設備も特注品だらけで、コストが高いのがネックとなっていました。
そこで名古屋市は今後、その案内軌条方式と軌道法適用を撤廃し、「高架道路上を走る自動運転BRT」とする計画です。こうすることで、普及が進む自動運転バスのシステムを導入して、より持続可能な運営を目指すとしています。
住宅都市局によると、自動運転車両とそのための走行路の基礎検討を今年度までに実施。来年度は、自動運転車両はいよいよ試験施設での走行試験を開始し、現在の高架については、自動運転の走行基準を満たすかどうかの調査を行うとしています。
ただ、案内輪での走行とは異なり、バス側が主体的に向きを変える必要があるため、走路の横幅にもある程度の余裕が必要となります(少しでもズレるとすぐ壁にぶつかってしまう)。それらも鑑みて、適切な走行が可能な道路構造の設計検討が今後行われていきます。
市の計画では、名古屋ガイドウェイバスの自動運転化の目標時期は、2026年としていることから、日本唯一の「手放し運転するバス」が見られるのもあと少しです。
ガイドウェイバスは本来は既存のバスにパーツ付けるだけ、よくあるアスファルトやコンクリートの路面にガイド付けるだけで鉄道に近い輸送ができる低コストの乗り物のはずなんだけど、名古屋の都市部に無理やり通すために高架で作っちゃったのと「日本でここだけ」なせいで日本ではコストのかかる乗り物になってしまってるよね。
311後の気仙沼線などは鉄道復活をもう諦めたみたいだけど、同じバスでも専用道路のバスではなくガイドウェイバスを活用できたらいいと思うんだけどなあ。