鉄道ない街から夢の“名古屋へ座って通勤” 東海環状道の延伸で「高速バス」はどうなるのか?
東海環状道の岐阜県内がいよいよ全通します。これまでにICが開通した山県市や大野町には、名古屋へ直通する高速バスが登場しました。それらは今どうなっていて、今後はどう展開するのでしょうか。
実はもう一つあった東海環状道高速バス
東海環状道を活用した高速バスは、もう一つありました。

それは、山県IC近くに整備された山県バスターミナルに発着していた名古屋への直通高速バスです。岐阜バスと名鉄バスが運行する東海北陸道経由の高速バス「名古屋関美濃線」が、土休日の1往復のみ、東海環状道を経由して山県バスターミナルまで乗り入れていました。
この乗り入れは、2021年6月に開業した山県バスターミナルの目玉であり、山県市は「名古屋まで1時間圏内のまち」になるとして定住促進に期待を寄せていました。しかし2024年7月、名古屋関美濃線の他系統とともに廃止されています。
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2024年4月に実施された「にしみのライナー」の運行計画の変更や運賃値上げについて名阪近鉄バスは、「収支改善」はもとより、「運転士の拘束時間や労働時間の削減を図り、運転士不足の対策の一環」とし、運行継続のために必要不可欠なものとしていました。労働基準の見直しによる“2024年問題”の対応の一環です。
2024年問題を機に、全国で路線の整理や運行形態の変更が行われており、新規路線の開設はますます厳しくなっています。東海環状道の新規区間を活用した高速バスは、今のところ発表がありません。
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