「日本橋のやたら古いビル」が東京大空襲で残した“功績”って? なぜ人を守れたのか

日本橋方面に向かう馬喰町一丁目の交差点にたたずむ「イーグル・ビル」実はこのビル、戦前から立っており、東京大空襲で多くの人の命を救った建物でもあります。

関東大震災後に作られたのが良かった?

 そして2月の空襲よりも遥かに被害が大きかったのが、1945年3月9日から10日にかけての深夜に実施された夜間爆撃、いわゆる「東京大空襲」です。この空襲は300機以上のB-29が参加し、対日戦としては初めて本格的に実施された、市街地に対しての夜間・低高度飛行による焼夷弾爆撃でした。

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1階部分は現在カフェになっている(斎藤雅道撮影)。

 この日の空襲では、2度空襲警報が鳴ったとされています。1回目の警報はすぐに解除されたため、安心していたところ、2回目の警報が鳴ったときには既に爆撃機の編隊が目の前で、「みんな慌てて逃げた」といった証言が多く残っています。

しかし、中田さんの住んでいた辺りでは逃げる暇もなかったようで「警戒警報が出ると、警戒のため外に出ていたのだが、あちこちが燃えだしたのを知って、(祖父が)急ぎ我が家に戻ってきた」とあります。

 当時のイーグル・ビルには20坪ほどの地下室があり、ここが防空壕としても使えるように改造されていたとのことで、周辺から避難民を含め数十人がこの地下室にいたといいます。奇跡的にイーグル・ビルは燃え残り、中田さんの家族のほか、多くの人の命を救ったそうです。

 実は、このビルは関東大震災後、東京市からの助成金で建てた本格的な耐震耐火建築になっていたとのことで、そのことも焼け残った理由ではないかと中田さんは回想しています。また、1階部分は爆風対策のためにシャッターを下ろし、それを外から太い松材で囲っていたとのことです。ただ、同ビルの屋上にも数発の焼夷弾が落ちたそうで、その焼夷弾は当時のお手伝いさんが火叩き棒で叩いて火を消し、外に放り出して難を逃れたようです。

 ちなみに、現在のイーグル・ビルは昭和40年代に外壁を改修し、1階部分濃紺のタイル張りになっているものの、それ以外の壁や縦長な窓枠も当時の面影を残しています。なお1階部分においては2025年3月現在、カフェになっており、落ち着いた雰囲気が魅力のようです。

【画像】た、確かに…ワシだ! これが、「イーグル・ビル」である理由です

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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