日本の技術に熱視線!でも「技術だけ持ち出されたら困る…」 英防衛大手メーカーが語る「中小企業との付き合い方」
イギリスの最大手防衛関連企業であるBAEシステムズが、来日中の担当者を交えたメディア説明会を実施しました。そこで語られたのは、同社による他企業との提携手法、そして日本市場へのまなざしでした。
中小企業との連携、どう実現する?
こうしたさまざまなレベルの企業との提携について、メリィウェザー氏は特有の課題もあると指摘します。

「企業規模が小さかったり、あるいは多国籍企業だったりする場合、それぞれの企業文化というのは当然異なってきます。そこで、それぞれの文化に合わせたパートナーシップを作っていくことが重要であり、今回ご紹介した無人システムの開発はまさにその好例なのです」
こうした無人システムは、世界的にスタートアップ企業が開発するケースがあります。スタートアップとの提携に関する特有の課題として、企業が大企業との連携強化に懸念を示すこともあるとか。
「小規模な企業は、その事業運営を自らの知的財産権、つまりユニークな技術に依存しており、それを大企業に開放するということには非常に慎重です。そこで、我々はまず彼らとの信頼関係を構築するところから始めるようにしています。そして、実際に彼らの製品を直接確認して、それが市場でどのように展開できるかを考えていくわけです。
また、開発する製品に関して我々はインターフェースを開示(オープンアーキテクチャ化)しているため、彼らは我々にデータを開示せずとも開発を行うことができます。そうした取り組みにより、技術や情報が持ち出されるという懸念を払しょくできるのです。
さらに、防衛関連の顧客への納入となると、契約や事業の進め方などについて非常に厳格なルールが置かれ、中小企業ではこれに対応しきれない場合もあります。そこで、我々が間に入ることによって、こうした面についても中小企業を支援することができると考えています」
このように、メリィウェザー氏はBAEシステムズがこれまで培ってきた中小企業などとの提携に関する経験について、日本メディアに向けて説明しました。これがじつは日本にとっても他人事ではないのです。
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